ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」

181129 SICARIO:DAY OF THE SOLDADO 米 122分 監督:ステーファノ・ソッリマ

f:id:grappatei:20181129220438j:plain

このアクの強い二人が組んでの続編。2015年の「ボーダーライン」にはエミリー・ブラントがFBI捜査官役で登場して花を添えたが、今回はこれに当たる役はなし。それもあってか、いまいち乗り切れない印象。ま、しかし続編にしては(と言うのも失礼なれど)なかなかよくできていて、監督はドゥニ・ヴィルヌーヴからイタリア人のステーファノ・ソッリマに替わっているが、まずまずの出来栄え。

f:id:grappatei:20181129221052j:plain

⬆︎ジョッシュ・ブローリン、相変わらず無愛想な役で登場。顔のデカさと脚の短さはかなり異色で、白人離れしている。

前作同様、政府の密命を帯びるCIA捜査官マット(ジョシュ・ブローリン)が、秘密兵器、麻薬カルテルに家族を奪われてリベンジに燃える元検察官、アレハンドロ(ベニシア・デル・トーロ)を力を借りて、組織の壊滅を狙う筋書き。

第3作ありきの終わり方で、そこがやはりストンと胸に落ちない感が強い。大悪党の娘のその後は第3作を見よと言わんばかりで、モヤモヤ。

今回も、撮影技術や音響の素晴らしさは前作を引き継いでいて、なかなか見事!空撮も多様していて、手に汗握る場面、すこぶる多し。男性向け作品。

カンサスシティーのスーパーでの自爆テロの犯人が、当初疑われた中東人でなく、マットがソマリアまで出向いて調査した結果、アメリカ人と判明するくだりや、いくら密命を帯びているとは言え、メキシコの正規の警察を相手に大暴れしてしまうこの特殊部隊の無法者ぶりが、なんとも我々日本人には理解不能

#82 画像はIMDbから