ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

モツレク、終演!

230624 あっけなく終わってしまいました!あれほど練習を重ねても演奏はアッという間で、毎度のことですが、歌い切れたという目標達成感と感動とを味わいつつ、同時に押し寄せてくる虚脱感をどうすることもできずに舞台を下りました。

いつもと違うのは、今回はコロナもあって、1回飛ばした定期演奏会がやっと実現できたということです。長かったコロナ期の、感染の恐怖におびえながらの練習が思い出されて感無量でした。

実行委員やそれぞれの担当者は9時集合して持ち場に散りましたが、やはり力仕事の山台の組み立てが大仕事でした。ホールのスタッフの指示に従って作業し、合唱団の4段の山台が完成すると、椅子を並べ、最後に舞台監督の指示でオーケストラの椅子と譜面台を並べ、30分ほどで終了。意外にスムーズに運びました。

その後は、発声練習、入りとハケの手順を確認してモツレクからリハを開始。その後、オケの椅子、譜面台を運び出してから「土の歌」のリハ。エストロ松田はこの時まではメガネしてたんですがねぇ。本番になったら、メガネなし、表情も一変!

予定より早く開場。毎度のことながら、一応入場者の列がそれなりに長く延びてます。舞台袖のモニターを見ながら「もっと入れ、入れ!」と念じながら、合唱団は舞台袖に集合。今回は上下、二手に分かれての入退場です。

着替え前の集合写真の撮影

第一部、「土の歌」はピアノ伴奏です。本来、この曲は「オーケストラと混声合唱のためのカンタータ」というタイトルにあるように、オケ伴で歌うことを想定して作られています。今回は諸般の事情でピアノ伴奏です。吉田先生に弾いていただきました。合唱部分もさることながら、ピアノ伴奏も聞かせどころ、たっぷり!吉田貴至先生の華麗な指捌きが光りました。

我々はなんとかして、日本語歌詞を正しく会場に届けたいと練習を重ねてきましたが、後で家族も含め来場者の何人かに聞いた限りでは、あまり聞き取れなかったようでした。これは解決の難しい課題だと思います。歌詞をプログラムに載せられればともかく、現状では、なかなかそうも行きません。

休憩前に、ベアンテ・ボーマンさんのチェロソロが入りました。「白鳥」と「鳥の歌」の2曲、本人のスピーチも入れて10分程度でしたが、今回もまた多くの聴衆の心をしっかり掴んだようでした。伴奏はやはり団の練習時にご指導いただいている早川揺理先生が担当されました。

ベアンテ・ボーマンさんと早川揺理先生 終演後、楽屋前で

そしてメイン・イベントのモーツァルトのレクイエムです。特別団員は1月から合流されているのに、しっかりキャッチ・アップされていて、助演者も加え、かつてないほどの70名という大集団になりました。

加えて、今回初めて20名を超えるオーケストラの伴奏ですから、かつてない贅沢な編成となりました。多分このようなチャンスは自分には巡ってこないだろうと思うと、少しでも長く歌っていたいと思いました。ですから、楽譜の残りペイジがどんどん薄くなっていくのが辛く、最後のLux Aeternaに達した時は、思わず泣きそうになり、これはいかんと、途中で気合いを入れ直したほどでした。

アンコールのAve Verum Corpusを歌って、終演!カーテンコールが終わったら、ほぼ予定通りの16時半でした。

豪華ソリスト陣、右から藤永和望先生、星野恵里先生、薮内俊弥先生、猪村浩之先生