ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

MAXフィル第九@メルパルクホール

191229 昨年に続いて今年も29日の方に合唱出演させてもらった。今年は夏にサンパール荒川でおなじMAXフィルでマーラーの「復活」にも乗せてもらっていて、古澤先生にはお世話になった。気さくでえらぶることのまったくないお人柄で、その点でも内外で大変な人気の様子。

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合唱団員、オケメンバーにも馴染みの顔が増えて、練習時から楽しく歌わせてもらえたのはありがたい。これまでの第九合唱団に比べ、年齢層が若いのが特徴で、特に女声には30代、40代が多いように感じる。当然、声も若々しく、ちょっと気後れしそうだ。

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今回、特筆すべきは、最後の練習、ゲネ、本番に、テノール高橋 淳が登場したこと。じきじきに稽古を付けてくれたのだが、実に独創的な手法で、正直唸った。自分は今回でちょうど14回目の第九になるので、当然いろんな先生に指導いただいたわけだが、この人は傑出していて、完全に一頭地を抜けている。そのことだけでも、今回参加できたことは意義深いと思っている。

今回も感じたが、やはり本番になると不思議な力がみなぎるもので、練習時以上の出来栄えになるのは合唱団もオケも独唱者も同様。独唱者も粒ぞろいだが、中でもテノール澤崎一了の声が際立っていた。ガタイも並外れて大きいが、そこからほとばしる高音は突き抜けている。

事前情報では、空席が目立つということだったが、蓋を開けたらほぼ昨年と変わらぬ、まずまず入りで助かった。ただ、自分自身は少し風邪気味のため、不本意な歌唱で歌い終えたことが残念。

来年はメルパルクホールからサントリーホールに”格上げ”になるという情報もあり、もし実現できたら最高の年の瀬になるだろう。

文中敬称略