ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ゴーン・ガール」

141212 原題も:GONE GIRL 米 149分 原作・脚本:Gillian Flynn (発音はギリアンでなく、ジリアンが正しい)、監督:デヴィッド・フィンチャー、この原作者、まだ43歳というから大した才女。来年は彼女の”Dark Place”(シャーリーズ・セロン、クロエ=グレース・モレッツ)が公開されそうで、今から楽しみ。

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人も羨むナイス・カップルに一体何が起きたというのか。ミズーリの田舎町、結婚5年目の記念すべきその日に、自宅から忽然と姿をくらました妻エイミー(ロザムンド・パイク)。妻の姿を探し回る夫ニック(ベン・アフレック)が見たものとは。

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連日、警察やマスコミが集まり騒然となる。愛する妻の失踪で、哀れな夫として、世間の同情を大いに買うことになるが、同時にすっかり全国的好奇の対象となってしまう。しかも、失踪時の状況を検分するに従い、やがて疑いの目はニックに向けられことに。見事な導入部である。

その後の展開は予想だにしないもので、エイミーの自作自演であることが分かってくるが、何故?という大きな疑問符がつく。そこまで犠牲を払って、妙な工作をする必然性をあまり感じないだけでなく、終わり方にもなんとなく納得の行かない不満を感じつつ、映画館を後にした。それにしても、長さをまったく感じさせないというのは、デヴィッド・フィンチャーの上手さか。

ベン・アフレック、えらい太りようで、別人の如し。相変わらず胴長なところになんとなく親近感を抱く。ただいま35歳のイギリス人、ロザムンド・パイク、なかなかの熱演である。美人なのか、そうでないのか、よく分からない女優だ。

#98 画像はALLCINEMA on lineから