ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ニューヨークの巴里夫」

141209 原題:CHINESE PUZZLE又はPARISIAN IN NEW YORK 117 仏/米/ベルギー合作。

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脚本・監督:セドリック・クラピッシュ 

スパニッシュ・アパートメント」(01)、「ロシアン・ドールズ」(05)に続くシリーズ三作目で完結編ということらしい。残念ながらどちらも見ていないが、十分楽しめる作品。これって、BEFORE SUNRISE, BEFORE SUNSET, BEFORE MIDNIGHT三部作や、最近公開した「6才のボクが大人になるまで」を創ったリチャード・リンクレイターの手法に似ていなくもない。5,6年の間隔を置いて、同じスタッフ・キャストが集結して撮る手法。今回主人公は、演じるロマン・デュリスの実年齢である40歳という設定。

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既にバツ2、それぞれに子供がいて、さらに子供を産みたいという親友のレズビアンに請われて精子を提供するから、複雑きわまる親子関係が構築される。別れた妻が子供を連れてアメリカ人の新しい恋人のいるニューヨークへ。それを追っかけて彼もニューヨークというわけで、この街を舞台に珍妙なドタバタ劇が。

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ロマン・デュリスって、そんなにもてるようなタイプにはまったく見えないんだけどね。左の、レズビアン、イザベルを演じるベルギー人、セシル・ドゥ・フランス、「モンテーニュ通りのカフェ」で初めて見た時はずいぶんうぶな可愛い娘と思ったが、その後見るたびにたくましくなって、本作では、まるで女子プロ並みで驚いた。

右隣のイギリス人、ケリー・ライリーは「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」や、最近では「フライト」にも出ているが、印象が薄く覚えていない。右端は「アメリ」で忘れ得ぬ演技を見せたオドレー・トトゥー。「巴里の恋愛協奏曲」、「ロング・エンゲージメント」など何作か見ているが、老けたねぇ。

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↑これがラスト・シーン。昔別れたマルティーヌとよりを戻し、幸せいっぱいのグザビエ。(この野郎!)

#97 画像はIMdb及びALLCINEMA on lineから