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このコンサートの趣旨もろくに知らず、単に知っている歌手が数人いらしたので、切符を買っていたコンサート。プログラムのメッセージ欄に、「入会オーディション合格者、幹事会推薦者、全国にある二期会からの移籍者が、東京二期会員として初めて出演する、いわばお披露目のコンサート」とのこと。従って、初々しい方も、かなりのヴェテランも加わっているということ。
うまく見えるかどうか分からないが、出演者の略歴は以下の通り。
中にはかなり変わり種の略歴を持たれる歌手たちも散見される。そして、演目は、
トップバッター、竹多倫子さんの「素敵な夢」は何と1分20秒という短い演目で、聴衆も拍手のタイミングがつかめず、アレレ?という感じだった。人によっては、2曲一緒に歌う方もいたりで、特に一人ずつの演奏時間は自由だったようだ。(というのは、間違いで、トータルで一人当たりの持ち時間制限があったことが判明。ま、そりゃそうだろうな)
例によって、前半はやや軽め、後半はアリアが中心という構成。みなさん、それなりに場数を踏んでいる方も多く、いずれも大熱演。最前列から盛んに大きなブラーヴォが飛びっぱなし。二期会のえらいさんも随分いらしていたようだが、緊張する姿なし。
特に注目したのは、竹多倫子さん、塩崎めぐみさん、そして後藤春馬さん。竹多さんはこれで3度目だが、まだお若いのに既に熟練の域だ。塩崎さんと後藤さんは新国立劇場オペラ研修所の同門、塩崎さんが11期、後藤さんが12期だが、5年前に国立新美術館ロビーでお披露目コンサート⬇️で、しっかりマークさせていただいていた。やはり5年間での成長ぶりには目を見張るものがある。今後の飛躍が大いに楽しみ。
新人たちの躍動ぶりに二期会幹部も満足されたことだろう。でも、こんな素晴らしいコンサート、それも立派なホールで3000円ぽっきりなのに、空席が目立ったのが、本当にもったいないと思った。
終演後、ロビーに出演者が出てこられ、しばしの歓談時間があったのは幸いだった。
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