141112 先に観に行った姉が絶賛していたので、遅まきながら、映画鑑賞後に観てきた。平日の午後4時半頃だったせいか、場内はガラガラ。これだけごっそり印象派の名品が並んでいるというのに、なんともったい無い!それにしても、この乙女チックなタイトルはどうだろう。
16画家の71点と、こじんまりした展示ながら、どれもこれも素晴らしい作品ばっかり。これが日本人の個人所有というから、改めてびっくりだ。その個人の名が明かされることはない。
ユトリロが最も多く、11点、次いでヴラマンクが10点、ルノアールとキスリングが7点ずつ、ルオーと藤田が6点ずつという具合。
出ました、それほど好みではないセザンヌ。「大きな松と赤い大地 ベルビュ」(1885)
先月行ったばかりのエトルタ。モネの「夕日のアヴァル断崖」(1883) 太陽がすでに没した、ほんの僅かな時間を見事に切り取った。光の一瞬を描くことに情熱を燃やしたモネらしい作品。
デュフィ「ニースのホテルの室内」(1928) 何と豪華な!
ルノワール「宝石をつけたガブリエル」 ルノワールの真骨頂、ここに。ガブリエルは、妻のいとこで、乳母をしていた人物。
モディリアニ「バラをつけた若い婦人」この色調のモディリアニは珍しい。
ルノワール 「ドゥ・ガレア夫人の肖像」これまた贅沢な逸品。このあでやかなこと。画家のニース滞在中に描かれた作品。彼女は制作のために50回もポーズを取らされたとか。100回でも文句ないでしょう、こんな作品にしてくれるんだから。
ところで、ユトリロの作品がごっそりあったが、この画家って、それほど評価が高いのは何故なのか、誠に不可解。シャガールやキスリングも、あまり興味を引かない。
画像と動画は、Bunkamuraの公式ホームページから拝借しました。