ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

公開オーディションに

141216 降雨の中、イイノホールへ。某財団主催の新人オペラ歌手公開オーディションへ。一昨年まで非公開、昨年から公開になった選考会。審査員、関係者以外、一般人はごく僅かである。特に宣伝しているわけでないから、知る人ぞ知る選考会というわけだ。ここで優勝できると、海外で1年間留学するための資金が提供されるから、やはり更に上を目指すオペラ歌手には貴重な機会と言える。

今年のエントリーは9名。ソプラノ4、テノール2、バリトン2、バスバリトン1という内容。メッゾソプラノが0は寂しい。昨年までは、この倍の人数だったらしいから、今回はかなり書類選考段階で絞り込んだようだ。それだけに、全員、甲乙つけがたい逸材ばかり。一人2曲、10分以内という規定で、自選1曲、予め決められた5曲から当日指定された1曲を歌うということと事情通から伺った。

ソプラノのYS嬢(Caro Nome及び「生垣には小鳥たち」)とMT嬢(トロバトーレからTacea la notte placida, Di tale amor) が圧倒的な力を発揮された。連隊の娘から「僕にとってはんなんという幸運〜ああ、友よ、楽しい日」でハイC9連発を難なくこなしたテノールのYY氏にも是非チャンスを与えてほしいと思ったが、素人が選ぶ結果とはかけ離れた審査結果が出るらしいから、どうなるか分からない。発表は来年3月とか。

その他、「魔笛」から「この聖なる殿堂では」でたっぷり超低音を響かせたバスバリトン、HG氏や、「ラ・ワリー」から「さようなら、故郷の家」を歌ったソプラノのJUさんも素晴らしかった!

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