ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

改修なった東京都庭園美術館へ

141217 高齢者入館無料日の今日、向かった先は目黒。3年がかりの大規模改修工事を終えて初めての訪問。

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到着が5時近かったため、既に薄暗く、外観の改修の様子は残念ながら、よく分からない。詳細は同館ホームページ参照。

ここを居宅としていたのは朝香宮と言い、明治後期、久邇宮朝彦親王の第8皇子、鳩彦(やすひこ)親王(1887-1981)のことだが、要するに皇族のお一人ということ。

この邸宅の特徴の一つはガラスがふんだんに用いられて、至極明るい雰囲気を醸し出していること。あのルネ・ラリック(1860-1945)の作品も多数残っている。とりわけ"TOKYO"と題する、朝香宮のために製作したとされるリキュール・セットが今回初めて展示してあり、邸宅美術館の中でも、大変貴重な作品となっている。

新たに併設された新館では、内藤礼「信の感情」と題する展覧会が開催されている。目黒駅から徒歩10分と余りアクセスは良くないかもしれないが、建物と庭園だけでも一見の価値は大ありだ。

同じく新館では、3年間に亘る修復作業の軌跡が詳細にビデオで見ることができる。これも見落としたくない。