ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2015-01-01から1年間の記事一覧

「プラド美術館展」@三菱一号館美術館(ブロガー内覧会)

151112 抽選の結果、幸運にも内覧会に招待された。これは懇切な解説が聞けて、条件付きながら、写真撮影も許可されるという特典が嬉しい限り。 プラドの至宝が102点もここに結集、しかも選りすぐりの名品ばかり。確かに小品が多数を占めるものの、館長や学芸…

「サヨナラの代わりに」

151111 原題:You are Not You 米 121分 [監]ジョージ・C・ウルフ ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症した元ピアニスト、ケイト(ヒラリー・スワンク)と、彼女を支えながら人間的に成長していくベック(エミー・ロッサム)の話。 夫が手配してくれた完璧なプ…

久しぶりのロシア料理

151110 関西圏からの友人夫妻を迎えて、嘗ての職場仲間が新宿西口のロシア料理店に集合した。 この店、確か20年ぐらい前に一度、今回のメンバーの一部と来て、最後に飲んだウォッカで散々酔っ払った記憶があるが、どうも当時とは店の作りを変えているよう…

「風景画の誕生」@ザ・ミュージアム(渋谷Bunkamura)

151110 ウィーンにある美術史美術館所蔵の風景画70点を展示しているユニークな展覧会。人類史上、初めて風景画と呼ばれる作品を世に出したのは1515年頃のヨアヒム・パティニールとされている。それまでは人物画だったということか。その人物が画面上で小さ…

「1001グラム ハカリ知れない愛のこと」

151110 原題:1001 Gram ノールウェー・独・仏合作 91分 製作・脚本・監督:ベント・ハーメル (「キッチン・ストーリー」2003) この邦題のつけ方は見事!ついでに、上のチラシの図柄もなかなか。キログラム原器が主人公という、かなり風変わりな作品。「キ…

「ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち展」@パナソニック汐留美術館へ

151109 先日紹介した本展へ行った。 展示作品は70点ほどだから、ゆっくりと見て回って所要ちょうど1時間。また、平日の午後だったので、カミさんとのんびりと楽しませてもらった。 ゴーギャンとその仲間のエミール・ベルナールらが唱える”総合主義”という…

エベレスト 3D

151108 原題もEVEREST 米 121分 製作・監督はアイスランド人のバルタザール・コルマウクル 1996年、実際に起きた悲劇をベースにしている。この大惨事については、生存者を含めて、いろんな人がいろんな形で書き残しているから、真相は大部分解明されている。…

フレッシュ名曲コンサート@きゅりあん

151107 二つの演目とも最も好きな部類に入るので、これも売り出しと同時にチケットを入手。ベストポジションで堪能できた。 ⬇︎この伊藤悠貴というチェリスト、若いが、まったく物怖じせず堂々たる名演奏を披露。今後が楽しみな若者である。 チャイコフスキー…

「放浪記」@シアタークリエ

151106 以前から大ファンの若村麻由美と、最近ファンになった仲間由紀恵が出るとあって、売り出しと同時にチケットを購入。幸い、最前列で見ることができた。二人とも目力が半端じゃないし、演技的にも言うことなし。脇も皆うまい。特に安岡に扮する村田雄浩…

船友の個展へ

151104 船友と言っても、ラオス号ではなく、欧州からの帰国で利用したベトナム号の方の船友。当時、彼女は女子美の先生をしてらした。50年を超える付き合いになる。 いかにも女性らしい作品が多いが、すでに80を超えて、少しだけ作風が微妙に変化してい…

小学校のクラス会

151031 昭和30年卒業の6年5組のクラス会、毎年参加者が減り続けている。昨年は101歳の恩師を亡くしたこともあり、特に女子の中にはは参加意欲を失った人も。当日は、世田谷線世田谷近くにある常在寺の先生のお墓にお参りしてから、三軒茶屋の会場へ。女…

「華麗なるイタリアオペラの真髄」

151101 カミさんのお友達のオススメということで、まあお付き合いで。それに、会場が近くのミューザ川崎というので、行ってみたのだが・・・・ 主催者がどのような事情で連れてきたのか定かじゃないけど、このタイトルはいくらなんでも、ちょっと・・・とい…

昼食会@プラザサンルート新宿

151029 仲良しグループの昼食会があった。会場は、ホテルサンルートプラザ新宿のヴィラッツァ。奥の個室で、12時から延々3時過ぎまで。年に数回会うのだが、話題が豊富で、あちこち飛びながら、とどまることを知らない面々ばかり。 次回は1月末というこ…

「アクトレス〜女たちの舞台〜」

151028 原題:CLOUDS OF SILS MARIA(SILS MARIAはスイス山岳地帯にある村の名前)脚本・監督:オリヴィエ・アサイヤス 円熟の女優、マリア・エンダース(ジュリエット・ビノーシュ)が、かつて演じた舞台劇のリメイクでの出演をオファーされるが、即快諾と…

江ノ電に乗って

151026 江ノ電に乗ったのは、何十年ぶりだろうか。多分、60数年ぶりのこと。素晴らしい天気に恵まれて、藤沢から七里ガ浜へ。そこで、今は鵠沼海岸在住の、かつての職場同期生と、その妹と待ち合わせ。向かった先は、 江ノ島が正面に見えるとあるイタリア…

「ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち展」@パナソニック汐留美術館

151025 さすが芸術の秋にふさわしく、さまざまな展覧会が次々に開催されているが、間もなくゴーギャンとポン=タヴァンの仲間による展覧会が開催されることになり、美術愛好家には嬉しい限りだ。 開催概要は、上のチラシに描かれている通りだが、会期は今月…

151024 何度も聞いている、大田区を代表するアマオケの一つ。コンミスの吉原葉子さんの独奏が、今回聴けなくて残念だった。 ブラ3の第1楽章だが、知り合いのクラリネット奏者が、頻繁にA管とB管を取り替えて吹いているのを初めて目の当たりにした。しかも…

バン蔵という名前のメキシコ料理屋@神田

151023 毎月1回、職場仲間との夕食会、今回は珍しくメキシカンと洒落込んだ。神田駅界隈の手頃な居酒屋は行き尽くしたようだ。ガード下周辺のごちゃごちゃした一角だから、飲み放題を付けて、@¥3,000はお父さんたちのお財布にめっぽう優しい。 この一角は、…

「白い沈黙」

151022 カナダ映画 原題:The Captive (囚われし者) 原案、脚本、監督は、アルメニア人の両親からカイロで生まれたエジプト人(幼少時にカナダ移住)のアトム・エゴヤン(なんとなく覚え易い名前だ。この人、俳優としても活躍しているから、一応才人なんだ…

「モネ展」@東京都美術館

マルモッタン美術館の作品を中心に90点の展示ということだが、残念ながら、数多いモネの作品の中では、傑作はほとんど来ていない。⬆︎のポスターの絵、すなわち印象派という呼称の元になった「印象、日の出」は、今月の18日までの期間限定出品で、まったく残…

気がつけば、金婚式まで、あと・・・。

151020 毎年、この時期(結婚記念日)になると、真紅の薔薇を用意するのが通例になってしまった。花好きのカミさんが最も好きな色の薔薇。気がつけば、金婚式まであと3年!思えば、ずいぶん遠くまで来たものよ。

途中退席した初めての映画

151020 知人から招待券をもらったものの、散々迷った挙句、重い腰を上げ、近所の映画館へ。「UFO学園の秘密」というアニメ。アニメは、よほどのことがない限り、映画館に足を運ぶことはしない主義。今回は招待券があり、ヒマだったので、主義を破った次第。…

「ヒトラー暗殺、13分の誤算」

つい先日見たばかりの「顔のないヒトラーたち」もそうだし、また同じオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督が10年前に撮った「ヒトラー 〜最期の12日間〜」も、原題にはヒトラーの文字はない。邦題だけがヒトラーにこだわるのは、やはり原題では客が呼べない…

シベリウスを聴きに、ミューザヘ

151018 横フィルさんが近くのミューザ川崎を会場にしてくれたので、日曜日の昼下がり、川崎へ。最高の行楽日和とあって、えらい混みよう。 2階最前列、やや左寄りに陣取る。いい席だ。このオケ、アマチュアだが、現田茂夫が指導しているとあって、抜群の力…

グラッパ

151017 自分でハンドルネームとして名乗っている割に、グラッパを飲む機会は滅多にない。最近、船友の一人から、ヨーロッパ土産で、これをもらった。 北伊のベネト州で盛んに醸造されるグラッパ酒は、ポマース(ブドウの搾りかす)を発酵させたアルコールを…

「もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20′s Paris カリエール、アマン=ジャン、ル・シダネル…」

151013 長ったらしいが、うまく女性客を惹きつけるタイトルをつけたものだ。確かにこの時代の画家たちにはそれほど光が当てられているわけではないし、日本でもそれほど知られていない連中だろう。 彼らは自分たちも印象派に属すると思っていたかどうかは、…

「顔のないヒトラーたち」

151009 原題:Im Labyrinth des Schweigens (嘘の迷宮)独 123分 [脚・監]ジュリオ・リッチャレッリ(50、イタリア人) 1958年、フランクフルト。戦後10年以上が過ぎ、やっと先の大戦のことも人々の口の端に上る機会が減り、”奇跡”の復興を遂げつつある西…

「岸辺の旅」

151006 日仏合作 128分 今年5月の第68回カンヌ国際映画祭で、「ある視点」(Un certain regard)部門の監督賞を受賞した作品。黒沢 清監督は、2008年、「トウキョウソナタ」で同部門の審査員賞も受賞していて、どうやら彼の感性が、とりわけフランス人にぴ…

「マンザナ、わが町」

151005 日米開戦後、アメリカの太平洋側在住の日系人だけを標的にして、理不尽にも、米政府は、デスバレー近くの荒野ににわか仕立てで用意したバラックに押し込んだ事件を扱った芝居。時は1942年、舞台は寒風吹きすさぶマンザナ(スペイン語でりんご園を指す…

「ヴェルディ マラソン コンサート」@イタリア文化会館

151003 NPO日本ヴェルディ協会が毎年この時期に開催している演奏会。今回が15回目。 女性歌手不在で、華やかさに欠けるが、当代、人気・実力ともに傑出するテノール、バリトン、バスの揃い踏みによるヴェルディも、聴きどころ、満載で、十分楽しめた。厳選…