ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2015-01-01から1年間の記事一覧

「ダナエの愛」@東京文化会館

151003 奥方が急な用事に行けなくなったから、一緒に行かないかと、小学校のクラスメートから誘われたのは、前日!この日は一件、演奏会が入っていたが、夕方なので、ダナエがマチネーならギリギリ間に合うと分かり、思わぬ幸運を手にした。 ダナエと聞けば…

Gianicolo@麻布十番

151002 麻布十番在住の親友を見舞ってから、近くのイタリアンへ。彼が贔屓にしている店の一つ。以前にも何度か来たことのある「ジャニーコロ」。偶然だが、彼がローマに40年ほど住んでいた最後の居宅の近くに、この丘がある。ローマ7丘には含まれないが、…

「水美会」(小学館アカデミー)

150930 兄(元ANA勤務、飛行機一筋の人生)が属する絵画クラブの展覧会が有楽町で開かれていたので、姉と覗いてきた。 交通会館ビルの地下にあるエメラルドルームという会場、人の出入りの多いところで、美術愛好家が入ってくることが、これまでの会場より多…

「Dearダニー 君への歌」

150930 原題:Danny Collins [脚・監]ダン・フォーゲルマン いわゆる”感動の実話”っていうやつ。 ただ今、75歳のアル・パチーノが素晴らしい味を出している。やはり、この人、ただ者ではないな。ご覧の通り、実年よりちょっと老けて見えちゃうが、劇中、ほぼ…

「カプチーノはお熱いうちに」

150929 原題:ALLACCIATE LE CINTURE (安全ベルトをお締め下さい)伊 112分 原案、脚本、監督:フェルザン・オズペテク(妙な名前だと思ったら、トルコ人。既にイタリア人に帰化しているが) 舞台となるレッチェ(LECCE)は深南部とでも言おうか、長靴のかか…

「笹倉鉄平展」@東京大丸

150929 以前から気になっていた笹倉鉄平の作品展。うっかりしていたら最終日になってしまって、慌てて大丸まで出かけた。 上記副題の通り、フィレンツェ及び周辺のトスカーナの風景を捉えた作品が全体の2/3、残りは京都などの情景を写した作品。油彩画の原画…

「ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声」

150928 原題:Boychoir (少年合唱団)米 103分 [監]フランソワ・ジラール(カナダ) ボーイ・ソプラノと聞くと、ウィーン少年合唱団をつい思い浮かべてしまうが、これはアメリカの話。American Boychoir Schoolという全寮制の学校は、ニュージャージーに本…

パリ、番外編

150925 今回の旅行、最終日にとんだハプニングが。朝7時に、例のホテル(Hotel Louvre Marsollier Opera) をチェックアウトしようと、いつも使用しているクレジットカードを出すと、なんとフロントスタッフが当該カードは使えないとのたまう。 そんな筈はな…

「天空の蜂」

150924 原作を発売直後に読んで、東野圭吾のうまさには舌を巻いた記憶がある。テロリストが全国の原発運転停止を政府に迫るため、完成直後の大型ヘリを無線操縦で原発の上空にホバリングさせ、要求が通らなければ、8時間後、燃料切れと同時に落下させると脅…

IL CONCERTINO

150923 オペラ歌手、羽山ご夫妻が教えている生徒さんたちの年1回の発表会。何せ100曲を超える演目だから、朝から夜までの長丁場。ご招待いただいた愚亭も、とても初めからは無理。第3部の終わりころから会場の浜離宮朝日ホールへ入場。 さすがに4部と…

「ヴィンセントが教えてくれたこと」

150923 ⬆︎チラシでは、小さくて見えないが、製作総指揮、脚本、監督はセオドア・メルフィ。ほとんど監督実績のない人だが、本作、結構な出来栄え。原題は、St.Vincent、聖ヴィンセントという訳は、映画の終盤、一番泣ける部分で合点が行く仕掛け。102分 長く…

「カリフォルニア・ダウン」

150922 3週間ぶりに映画館へ。 原題は "SAN ANDREAS" (カリフォルニアを1300kmに亘って縦断する巨大断層)114分 [監]ブラッド・ペイトン(意外にも、本作を含め、監督作品は僅かに三本!) 冒頭のショットから、ハラハラドキドキ感はエンドロールまで途切…

Ça, c'est Paris!

150922 リヨンのパールデュー駅から昼過ぎのTGVでパリまで2時間。曇り、時々雨。パリのリヨン駅着は雨の中。ここは1867年のパリ万博の折、徳川慶喜の弟、昭武(当時14歳)一行がチョン髷姿で降り立ったところ。この時の模様は、1980年のNHK大河ドラマ「獅…

結局、今年もフランスへ

150921 初秋の旅行をどうしようか、5月ぐらいから思案中で、あれこれ迷った挙句、今年もまたパリを含むフランスの旅となってしまった。変わり映えしないが、仕方ない、どうしても1年に一度は行きたいと言われる以上。 最近は、パリ+ワンにしているが、地…

江東オペラ「アドリアーナ・ルクブルール」@江東文化センターホール

150920 近年、都内でもいろんな区でオペラ上演の機会が増え、オペラファンには実に喜ばしい限り。荒川、杉並、そして我が大田区でも過去何度か足を運んでいる。江東オペラは毎回入場料も手頃で、年金暮らしでも行きやすい。会場内を見渡せば、確かに自分も含…

「オペラは恋の処方箋」@ヤマハホール

150919 コスパの高そうな音楽会ゆえ、だいぶ前にチケットを購入してあったから、海外旅行から帰国直後の、あまり万全とは言えない体調のままで銀座まで出かけることに。それにしても、新橋から銀座八丁目を行くと、相変わらずの中国人観光客の群れが目立つ。…

フランスで最も美しい村のひとつ、ペルージュへ。

150918 昨年のBeuveron-en-Auge(低ノルマンディー地方、カルヴァドス地区)に続き、今年もフランスで最も美しい村のひとつに認定されているPerouges(ローヌ・アルプ地方、アン県)へ行けたのはラッキーだった。 この村、リヨンからバスで1時間ちょっとで…

国技館第九の発会式と、日暮里のサロンコンサート

150907 忙しい日だった。出勤日だったので、早めにオフィスを出て、慌ただしく夕食をとり、墨田区のリバーサイド・ホールへ。 会場に着いた時には、席(600)はほぼ9割がた、埋まっていた。例によって、アルト軍団がほぼ半分を埋め尽くしている。私は、…

「わたしに会うまでの1600キロ」

150902 原題:WILD 米 116分 [監]ジャン=マルク・ヴァレ(カナダ人、「ダラス・バイヤーズ・クラブ」、「ヴィクトリア女王、世紀の愛」)原作:シェリル・ストレイド 主演のリース・ウィザースプーンは、製作にも名前を連ねている。彼女のこの作品への入れ…

「カヴァッレリーア・ルスティカーナ/パリアッチ」@ハーモニーホール座間

150901 上演時間(どちらも70分強)の関係と、同じヴェリズモ・オペラとということで、この二つの演目は同時開催されるのがほぼ常識になっている。 まずはカヴァレリア。開幕場面は復活祭の朝という設定だが、いきなり夜景で、「あれれ!」という感じ。上…

東京音楽コンクール声楽部門本選

150829 8月28日午後6時から東京文化会館大ホールで行われた本選へ。1階だけを聴衆にあてたわけだが、それでもガラガラ。ま、でも毎回こんなもんだろう。シニア料金@¥1500で、卵とは言え、一応プロを目指すオペラ歌手5人の、全14曲(迫田さんだけが2曲…

東京二期会オペラ劇場「ウィンナ・オペレッタ集」

150827 浜離宮ランチタイムコンサートvol.139 これは、11月に4回の本公演が予定されている「ウィーン気質」の宣伝を兼ねたコンサートで、本公演出演予定の4名が勢ぞろい。小貫さんだけが別組となる。(上の画像は、東京文化会館のhpから拝借) 第1部: …

「ナイトクローラー」

150825 原題も:NIGHTCRAWLER 118分 米 2014 [脚・監]ダン・ギルロイ(「ボーン・レガシー」'12) この内容にはL.A.ほどふさわしい舞台はない。上の画像は、いかにも象徴的である。 定職もなく、こそ泥などで過ごす、見るからに冴えない独身男、ルイス・ブル…

「ふたつの名前を持つ少年」

150823 原題:RUN BOY RUN 108分 仏独合作だが、タイトルも含め、クレジットも英語併記で、国際映画祭出品を考慮してのことか。劇中の言語は、ポーランド語がメインで、他にドイツ語、ヘブライ語が時々。[監]ぺぺ・ダンカート(独、60)実話を基に製作。 舞…

運転免許証よ、さらば!

150822 とうとう免許証を手放すことに。そもそも日本で車を所有したことがないので、レンタカーで運転したことが数度あるだけ。10年ほど住んだヨーロッパで運転していが、もうそれも何十年も昔のこと。たまに海外旅行の際に、田舎はレンタカーが便利だと思…

「奇跡の2000マイル」

150820 原題:Tracks 豪 112分 [監]ジョン・カラン 2013年の作品。2年遅れの公開。遅いねぇ。 1977年に、この”難業”を敢行したロビン・デヴィッドソンの原作を基に製作された。主演はミア・ワシコウスカ。この女優、美人でもなければ、スタイルも決していい…

糸賀修平・西口彰子ドゥオ@丸の内トラストシティー

150820 いつものランチタイム・コンサート シリーズだが、今日ほど込んだことはなかった。というのも、西口さんが、小山出身で、栃木県からナントカ大使に任命されている関係からか、地元からバスを仕立てて大挙きているらしい。ついでに、栃木のゆるキャラ…

「オスカー・ニーマイヤー展」@東京都現代美術館(清澄白河)

150819 第3水曜日の特典を利用して、今日は初めての東京都現代美術館まで脚を延ばした。我が家の最寄駅から清澄白河まで、ずーっと都営で行けるので、シニアパスを使えば言わば、無料。入場料も無料なので、まずは快適に過ごせる、筈なのだが、この美術館、…

「ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション」

150818 原題も:Mission:Impossible-Rogue Nation 131分 ついこの7月にクランクアップして、既に公開という異例の事態。それには訳があって、予告編にも登場したが、この秋には、007シリーズ最新作、スター・ウォーズ最新作、さらには「U.N.C.L.E.から来た男…

「この国の空」

150817 脚本家である荒井晴彦の2本目の監督作品。もちろん脚本も。ただ、今回は作品より、二階堂ふみの演技を見たくて雨の中、有楽町まで出かけた。 結論から言えば、十分に期待に応えてくれて、言うことなし。特に、本作で少し話題になった台詞回し。昭和…