151003 NPO日本ヴェルディ協会が毎年この時期に開催している演奏会。今回が15回目。
女性歌手不在で、華やかさに欠けるが、当代、人気・実力ともに傑出するテノール、バリトン、バスの揃い踏みによるヴェルディも、聴きどころ、満載で、十分楽しめた。厳選された素晴らしいアリアがずらり。特にテノールとバリトン、バリトンとバスの二重唱には圧倒的なパワーを感じた。
この3人が並ぶと、かなりの威圧感がある。特にバスとテノールは、日本人離れしたガタイだけに標準体のバリトンが少し割を食った印象。だけど、声の質や響きは3人とも、結構似通っているように感じた。
その昔、イタリア歌劇団の一行で来日したことのあるGian=Giacmo・Guelfiというバリトンがいたが、その声のあまりの大きさに当時の日本人は笑ってしまったと聞いたことがあるが、笛田博昭さんの声もかなりのもので、多分、今の日本人のテノールで、こんな声の人って、いるのかなぁ。
それはともあれ、男衆だけの、極めて濃密な演奏会でした。
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