ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ドント・ブリーズ」

180918 DON'T BREATHE(息を止めろ!)米 88分 製作(共)・脚本・監督:フェデ・アルバレスモンテビデオ生まれのウルグアイ人)

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怖い作品で、何度か思わず息をするのを忘れるほど。久々だ。

ラスト・ベルトの代表格、デトロイト郊外が舞台。不況で食い詰めた若者がてっとり早く一儲けしてどこか新天地へ行こうと、手荒なことを思いつくのだが、相手が悪かった。

戦場で失明した軍人上がりで、金はしこたまあるという一人住まいの老人のいることをネットで調べ、さっそく三人で行動を起こす。まんまと大成功と思えたのだが、まあ、この種の話にはさまざまトリックを仕掛けてある。

彼らの想定外その1、手強い犬がいて、一旦は薬で眠らせるものの、効果持続時間を想定していないため、のちのち手ひどい仕返しを受ける。

その2、老人とは言え、軍人あがりだけに、すさまじい膂力を持っていることをあなだったこと。軟弱なチンピラなどひとたまりもない。

その3、盲目ゆえに聴力が並外れていて、暗闇では完全に仕掛けた側が不利になる。暗闇での戦い、これが本作の最も怖い場面になっている。昔見たオードリー・ヘップバーン主演の「暗くなるまで待って!」を思わせる怖さだ。

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何度もどんでん返しがあり、ややくどいかなと思ったりもしたが、まあまあの終わり方で、それほどの後味の悪さは感じないですんだ。

全米では大ヒットだったらしいが、日本での興行成績は振るわなかったようだ。日本で知られる俳優は誰も出ていないし、宣伝もあまりしなかったからだろう。

#69 画像はIMDbから。