ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「夏の終り」

130814 イイノホールでの試写会へ。

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瀬戸内寂聴が50年前に書いた自伝的小説の映画化。監督は39歳の熊切和嘉。寂聴には興味がないが、主演陣には大いに興味あり。妻帯熟年作家(小林薫)の愛妾として既に何年も平穏な生活をしているアラフォー女(満島ひかり)が、若い元カレ(綾野剛)と久しぶりに出会ったことから、恋の炎が再燃、どちらの愛に生きるか、出口が見えないままズルズルと不確実な男女関係が続いて行くのだった。そして、彼女の最終選択は?

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⬆この男もいいけど・・・

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⬆やっぱり熟年男性の落ち着いた魅力には抗えない。

時代設定がいまいち判然とせず。昭和初期かと思えば(「日立モートル」の看板)、たばこのハイライトや洒落たライターが登場するなど、一貫性がなく、ややリアリティに欠ける。そう言えば、小田原駅前の看板に「カルメン故郷に帰る」(1951)のしばらく後に、「我が谷は緑なりき」(1950年日本公開)の準備中、更にラストシーンでは、その看板はコーセー化粧品と言う具合。解説を読めば昭和30年代とあるので、その辺り、もう少し緻密にやってもらいたいものだ。

開映前に監督と主演者が勢揃いでトークショーがあり、プレスによる写真撮影が行われた。全員浴衣姿で登場、万雷の拍手を浴びた。

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画像はALLCINEMA on lineと映画.comからお借りした。

 

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