ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「アゲイン 28年目の甲子園」

150126 大学のクラス会の帰りに、たまたま近くの丸の内TOEIにかかっていて、丁度予告編がはじまったばかりなので、入館。それほど見たいという作品でもないし、期待もしていなかったが、ま、その通りだった。「バンクーバーの朝日」に続いて、またも野球の映画を見ることになるとは。

脚本・監督:大森寿美男 48歳と若い割に随分脚本(34本)を書いている。ただ、監督としては、本作が2本目。前作は箱根駅伝を扱った「風が強く吹いている」(2009)で、偶然、この作品も見ている。佳作だった。

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⬆︎中井貴一は現在53歳だが、多少の贅肉はあるものの、なかなかユニフォーム姿がさまになっていた。

二組の父娘の話を軸に展開する野球映画。片や、3.11で元球児の父親を亡くした娘、美枝(波瑠)、こなた親の介護問題が遠因で、離婚、それ以来、娘、沙奈美(門脇麦)と絶縁状態の父親、坂町(中井貴一)。実は、坂町も元球児で、美枝の父親、松川典夫(太賀)とは川越学院高校時代のチームメート。

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⬆︎娘に自分が出場するマスターズへ招待しようと新幹線の切符を娘に渡そうとするが・・・。

28年前、甲子園出場がかかった大事な県大会決勝戦前日、松川の不祥事が発覚。決勝戦辞退というあっけない幕切れ。

だが、この事件の真相が28年を経て、意外な形で明らかに。そして・・・・。

予想外の展開ということはなかったが、涙腺が緩む場面少なからず。マスターズが終わった後、選手はグラウンドでキャッチボールをすることが許されるが、そこで坂町のキャッチボールの相手に登場するのが、来るはずのない娘、沙奈美というのが、まあオチというか、エンディング。まずまずの作品。

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⬆︎波瑠という女優、初めて見たが、夏目雅子を彷彿とさせる。地味な役で登場する和久井映見は、なんというか容色、かなり衰えたり。もともと美人ではないが、チト寂しいね。

#005 画像はALLCINEM on line