160602 珍しいオランダ映画。原題:DE SURPRISE 原案・脚本・監督・製作:マイク・ファン・ディム
言語は母国語のほか、英語、フランス語、ドイツ語、そしてヒンディー語までかなりの頻度で出てくるという、こんがらがりそうな展開。
大富豪の主人公、ヤーコブは母に死なれたこともあり、すっかり生きる気力を失う。相続する莫大な財産や、大豪邸の使用人たちをことごとく整理し、かねてから考えていた自殺を決意。いろんな方法を試してみるも、いずれも邪魔が入り失敗。
そうこうするうちに、ブリュッセルに殺しを請け負う奇妙な代理店エリュジオンの存在を知る。さっそく日時・方法、すべてお任せの、サプライズ・コースを申し込むのだが、たまたまその店に現れた女性アンネと意気投合。代理店に延期を申請するが、一切応じてもらえないどころ、さっそく命を狙われる羽目に。
この代理店を経営するのはインド人一家で、英語とヒンディー語が飛び交う。この後、二人は必死の逃避行へと。何度も死ぬ思いを経験しながら、まあ収まるところに収まるという仕掛け。ブラック・ユーモアたっぷりのラブ・コメディー。ちょっと毛色の変わった作品でみる価値は十分。
他人から仕えられる身分からやっと解放され、他人を支える喜びを知った男の幸福感!
#46 画像はALLCINEMA on lineから