女性陣は前回と同じ顔触れ。←がソプラノの江口二美さん、→はメッゾの勝倉小百合さん。風圧を感じるツー・ショットである。
今回初めてシステム変更後のステージだったが、正直、従来形式の方がよかった。３ステージを２ステージにし、幕間間隔を伸ばして、その間にディナーを楽しんでもらうというのが店側の考え。つまり、客単価を上げる狙いは見え見え。
ステージ数が減ったことはシンガーには負担軽減になるが、客にとっては負担増は明白。もともとレストランではないから、おいしい料理は期待すべくもない。どうしても中途半端なものになりかねない。
このシステム変更で、多分売上が減るのではと危惧する。経営不振に陥って、閉店などということになったら元も子もない。他に都内でこの種の施設が見当たらない現在、ここはオペラ愛好家にとっても、中堅どころのオペラ歌手たちにとっても貴重な存在である。そこのところを経営陣は是非とも慎重に考えて欲しいと願うばかりだ。
奥は今回初めてお聴きした笹岡慎一郎君とピアニストの丸山貴代さん。笹岡君はオペラ歌手というより、ミュージカル・スターが前歴だけに、雰囲気がまったく違う。丸山さんは元全日本バレー益子選手似。（顔も身体も）
#76
