121003
新宿で行われた同期会のあと、一人損保ジャパン本社ビル42階にある美術館へ。ところが、相当酩酊していた模様で、十分鑑賞・堪能できず、再度行く必要がありそう。
⬆「イーゼル向かう前の自画像」
ベルギー出身の画家はそう多くはない。大昔、アントワープへ行った折に、丁度アンソール回顧展をやっていて、初めて彼の作品を見た衝撃はかなりのものだった。
展覧会サイトの概要を抜粋すると、
アントワープ王立美術館の改修を機に、同館の誇るジェームズ・アンソール(1860-1949)の作品群が一堂に来日。同館は世界で最も質が高く、かつ充実したアンソール作品を所蔵することで知られており、それらをまとまって日本で見ることの出来る初めての機会となる。
本展では、アンソールの傑作《陰謀》のほか、発表当時サロンで話題となった《牡蠣を食べる女》、宗教画の代表作《悲しみの人》など、約50点のアンソール作品を紹介。また、アンソールに影響を与えたブリューゲルやルーベンスらフランドルの画家や、ベルギーのレアリスムから印象派までの同時代の画家たち、そしてクールベやファンタン=ラトゥールなどフランスの画家の作品もあわせて展示し、100余点でアンソールの芸術を生み出した背景を探る。
「首吊り死体を奪い合う骸骨たち」1891年
こうした作風はどこから生まれたのだろう。ピエロや髑髏がやたらに飛び交い、生と死をモチーフにしていることは明らかだろう。
しかし、骸骨ばかりと思ったら⬆こうした作品(1881「オステンドの午後」)もあり、幅広い作風が窺える。
とにかく、多彩な画家で、見ていて飽きることがない。今回を見逃すと、まとめて見る機会は恐らくないだろう。それほど貴重な展覧会。
画像は一部、「弐代目・青い日記帳」さんからお借りしました。