130701 恒例の大歌舞伎が近くのアプリコへやって来た。毎年、一度、この時期に開催されるので、毎回必ずカミさんと観に来る。しかもS席でも5000円と、嬉しい値段!
どの出し物も私には初めて。「番町」の方、怪談としてしか知らなかったが、それをベースにして、岡本綺堂の作った新歌舞伎ということだ。吉右衛門はともかく、お菊をやる芝雀の声、私にはほとんど聞き取れず、後でカミさんに解説してもらったぐらい。あの甲高い周波数は苦手だ。
襲名披露を兼ねた公演で、今日は播磨屋一門勢揃いという感じで、吉右衛門以下、口上を述べていた。
連獅子も、毛振りしか知らない者には、意外な展開で、結構みどころの多い出し物であると知った。前半、後半をつなぐ間狂言がまたおかしく、散々笑いを取っていた。「宗論」と呼ばれる宗教論争で、双方が相手方に宗旨替えしろと迫り、太鼓と鉦でそれぞれに経を唱えているうちに、互いに相手の経を唱えてしまっているという展開。
これが終わるといよいよ親子打ち揃っての豪快な毛振りが。余程鍛えて体力を養っておかないと、この演技は破綻を来すと思う。團十郎と海老蔵がやったのは、團十郎いくつの時だったろう。
今日は「播磨屋ー!!」のかけ声がすごかった。中には女声まで。先日、歌舞伎座では、まったくかけ声が掛からず、不思議だったのだが、これはどういうことか。