140714 原題:FADING GIGOLO 脚本・監督・主演:ジョン・タトゥーロ。才人、ウディ・アレンが出演のみという珍しい作品。他に、ヴァネッサ・パラディ(ジョニデの元カノ)、あら懐かしや、シャロン・ストーンおばさんも。56歳とは見えぬ色気を振りまく。ジョン・タトゥーロの監督作品はこれが3作目だが、改めてこんな才能があったのかと驚かされる。いずれにしても、脇役専門の俳優がハリウッドでこれを成功させたのだから、一応大したもんだ。お洒落な、大人の喜劇だが、日本人には本来の面白さが伝わりにくいかも。
三代目の自分が老舗本屋をたたまなくちゃならなくなったマレー(アレン)、その後、どうする?てんで、はたと思いついた突拍子もないアイディアというのが。「そうだ、花屋でバイトしているフィオラヴァンテ(タトゥーロ)をそそのかせて、ジゴロに仕立て上げよう」というもの。売り上げをピンハネすれば、そこそこ生活できようってもの。
さっそく知り合いの優雅な一人暮らしの女医(ストーン)に持ちかけると、すっかり乗り気。上手く行くか半信半疑のフィオラヴァンテ、度胸を決めて臨んだら、これが大成功。
⬆「氷の微笑」のこの姐さんも、すっかり年輪を重ねたけど、まだまだ。
すっかり気を良くしたマレー、次のターゲットは・・・何とよりによってユダヤ教ラビの未亡人、アヴィガル。事前にフィオラヴァンテ自身もユダヤ教ということに口裏を合わせる二人。取り敢えずスペイン出のユダヤ人ということにして二人を引き合わせる。
ところが女医のケースとはまったく違った、マレーも驚く展開に。フィオラヴァンテとアヴィガルは何故か意気投合。だけど、ジゴロとの付き合いなど、厳格宗派の関係者にとっては一大事。さっそくアヴィガルは宗教審問に呼び出されてしまう。
相変わらずとぼけたアレンの妙味が存分に堪能できる。また、タトゥーロとの会話が実に面白い。タトゥーロは美男ではないが確かにセックスアピールは十分。名前からしてイタリア系で、実際イタリア語をしゃべるシーンがあるが、さすがに堂に入ったもの。ついでに、スペイン語やフランス語も。
劇中とエンド・ロールで流れるウェス・モンゴメリーのカナディアン・サンセットとディーン・マーチンのSway(キエンセラ)がいい雰囲気を醸し出している。またヴァネッサ自身が歌うTu Si Na Cosa Grandeも。それしても、ヴァネッサの前歯の隙間がどうも気になる。
#60 画像はIMdb及びALLCINEMA on lineから