141231 原題はBIG HERO 6 最後に見た宮崎駿の「風立ちぬ」以来、 映画館でアニメを見るべからずと思っていたけど、何故か見てしまった。たまたま近くの映画館でやっていたこともあるのだが、何もわざわざ大晦日にこんな作品を見ることになろうとは。
何度か予告編で見て、漢字の看板があちこちに見える背景の町並みや、主人公の表情が東洋人であることに興味を抱いたところに、たまたまテレビの番組で、本作のメーキングを見てしまったことが主因。ピクサー社を立ち上げたジョン・ラセターが、古巣のディズニー・アニメーション・スタジオで製作した、「アナ雪」に続く2本目。
↑これはどう見ても有楽町にしか見えないが、うまく東京とサンフランシスコを融合させてサンフランソウキョウという都市を舞台にしている。
前半は、ほぼ期待通りだが、後半は、予告編ではまったく出ていなかった古い劇画の世界に突入、つまりマーベル・コミックの世界。これが好きでない人は見てはいけないのだ。自分には残念ながらまったく面白くなかった。幸いそれほど長い作品ではなかったが、何か損した気分だ。
日本の鈴にヒントを得て創作されたベイマックスの顔が素晴らしい。もともと、主人公ヒロ(ヒーローに掛けている)の、死んだ兄タダシが”愛”をプログラムしたケアロボットとして造ったロボットだけに、戦闘モードにしてはいけないのだが、後半は行きがかり上、そんな下らない戦いにベイマックスを巻き込み、挙げ句の果てにベイマックスを失うという結果が切ない。せっかくの前半の素晴らしい兄弟愛のシーンが台無しにされた気分だ。
↑ピクサー社の作るキャラクターの表情の素晴らしさよ。右手前がベイマックス生みの親、タダシ。
ま、子供は120%楽しめるが、大人は80%かな。
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