180531 KUBO AND THE TWO STRINGS 米 103分 アニメ 2017秋日本公開 製作・監督:トラビス・ナイト
立て続けに日本を舞台にした、それもストップ・モーションのアニメを見るとは思わなかった。解説によれば、これもまたトラビス・ナイトが黒澤 明の作品から想を得たとか。
殺された父が遺してくれた魔法の武具を探す、過酷で孤独な旅に出るKUBO、途中から母の化身と思われる厳しくも優しいサルと、父の化身にしては、少々おっちょこちょいのクワガタの助けを借りて、見事に復讐の本懐を遂げ、両親に再会するまでの話。
古い日本の描写がどのシーンもまことに巧みであり、ちょっとした驚き。そう言えば近年のハリウッド作品には、SF作品も含めて、日本の景色(過去も現在も含めて)実に多く取り入れられていることに気づく。単なる偶然だろうか。
上のシーンは、「インディー・ジョーンズ 失われた聖櫃」へのオマージュであろう。
さまざまな日本人らしき顔も、相当研究した結果、特徴をコミカルに捉えて生み出した造形力にも脱帽!
原題の2本の弦が何を指しているのかと思って見ていたら、父母の髪の毛2本に自分の分を足して三味線の弦としていることが終盤にやっとわかる仕掛け。
#45 画像はIMDbから。