前夜は「龍馬伝」を見終わるや寝てしまったので、早朝起きとなった。周辺のお寺見学。
まずは天徳院の対面にある真言宗総本山金剛峯寺。境内は早いこともあり、静まり返って物音ひとつなし。
次に向ったのは、壇上伽藍。
ここの根本大塔の朱塗りはいかにも鮮やかだ。境内では、近くの高校の運動部の生徒らしき男女一群が盛んに体操をしていた。
この町は清掃が行きとどいていて、隅々まで実にきれいに管理されていて見事。こうした可愛い彫像がさりげなく配置されていて、なかなか心憎い演出も。
柳原加奈子似(顔、体型とも)のバスガイドさん。3日間ぶっとおしで務めてくれた。車内、ほとんどが眠っていて、さぞ張り合いがないだろう。でも、愚亭はしっかり99%が聞いていたからね。最終日、中山道と東海道の宿場をすべて暗唱したのにはたまげた。
高野山から一路、高野龍神スカイラインを南下、三山の一つ、本宮を目指す。凄まじい暑さの中、ガイドの後をついて大社へ。尤も、ここの石段は150段ぐらいで、大したことはない。
後で見る速玉大社や那智大社に比べるとやや地味なたたずまいだが、そこがなかなかお洒落である。スサノオノミコト、イザナミ、イザナギ、天照大御神を祀った4つの社殿に参拝。
そこから志古というところへ出て、用意されたジェット船へ。貸切。この辺はまだこんな平穏な風景。
動き出すや、用意されていた弁当を。
船内はこんな感じでやや頼りなげだ。30分ほどは両側とも平野が続き単調。
途中、釣り人の姿もチラホラ。
瀞八丁が近づくと、屋根がするする、がらがらとたたまれて、にわかに強烈な日差しが船内へ飛び込む。みな一斉に、慌てて日よけの工夫。
やっと瀞峡という風情が感じられるところへさしかかる。深山幽谷とまでは行かぬがそこそこ楽しめる。
乗った船はこんなもの。当然ながら喫水線が浅く取ってあり、一応スクリューで動かす。
志古から10分も走らせると、今度は速玉大社。ここは平面で参詣が最も楽なスポット。例によって複数社殿に向って次々に参拝。阪神トラピックス、JTBエースなどと一緒になる。
一隅に平重盛手植えの樹齢千年の神木梛の木が。普通の葉っぱと異なり葉脈がまっすぐ縦に入っているのが特徴。横には切れにくいことから、古くは女性が手鏡の裏にこの葉を入れていたとか。
さーて、期待の熊野古道へ。ただ、20分しか歩かないから、余り古道という雰囲気は味わえない。この辺の山中、至る所に古道がある。ここは古道には違いないだろうが、街道筋でもっとも簡便に「古道」体験が可能なところだろう。
那智の滝、133M。これも50年ぶり。今日はかなりの水量だ。
三山の最後は一番立派な那智大社。ここの石段は500段ぐらいあり、さすがに辛い。だが、夕暮れ時で助かった。
青岸渡寺と滝の図はなかなかよろしい。今日は歩きすぎでみなぐったり。
コスタリカのエコツアーのガイドは「残していいのは足跡だけ、取っていいのは写真だけ」と言っていたが。
面白いたたずまいの郵便局。きっと局員はみんな親切に違いない。