121013 渋谷TOEI お馴染みキタノ映画。112分とほどよい長さ。勿論R15指定。
前作から5年後の設定。前作を見ていないと、話がよく見えない部分も。主役級はほぼ前回出演者がそのまま登場する。前作では、関東での抗争だったが、本作では関西のメジャー級「花菱」組を巻き込み、更にスケールアップした観あり。
よくぞこれだけ悪神面を揃えたものよ。みんないっぱしの俳優で、しかも自ら北野監督に売り込んで出演したらしい。中には高橋克典のごとく、下っ端のヒットマン役で、一言の台詞もなしというから、大したもの。
前作と大きな違いは、関西系が登場することで、 一段と激しい言葉の応酬で、「コノヤロー、バカヤロー!!」に加えて「ボケ!!」が乱れ飛ぶ。とりわけタケシ演じる大友が花菱に乗り込んで、西野(西田敏行)や中田(塩見三省)とやり合う場面は相当な迫力。
また前作から一気に出世した石原(加瀬 亮)が、バッティングセンターで椅子に括り付けられたまま顔面にボールをぶつけられ続けるシーンは、いかにもタケシらしいアイディア。他にも笑えるシーン多く、まさにタケシの面目躍如というところだろう。
やくざ同士の抗争と、そこにつけ込む悪徳マル暴刑事という構図は、欧米の映画でもよくあるし、連中にも分かりやすいだけに、評価も高いのだろう。それにしても、原作・脚本・監督・編集・ 出演までこなすタケシは、やはり才人だ。
配給はワーナー、クレジットもしっかり英文併記と、初めから海外配給を意識しての製作である。
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