140915
この管弦楽団は、1976年発足というから、間もなく"40歳”になるアマオケ。目黒を中心に活動、自治体などの支援を一切受けていない自主運営で、既に定期演奏会も今回で65回目と、回を重ねている。
マエストロ清水宏之は奈良出身。15歳で渡米して以来、主に北米で研鑽を積み、97年帰国後は関西地区を中心に活動中。
今日の演目は、
- Prélude et Mazurka
- valse
- Ballade et Thème Slave Varié
- Valse de la Poupée et Csardas
アンコール:
今朝は5時半に目覚めてしまったから、睡魔に襲われるだろうと恐れていたら、案の定、前半は、失礼ながら、ほとんどその通りになってしまった。
その分、シベリウスはしっかり鑑賞した。冒頭、クラリネットの長いソロで、いかにもフィンランドの大地を思わせるような暗い響きである。その後、ティンパニーが出ずっぱりということで細身の女性奏者が気の毒になるほど頑張られた。
叩くちょっと前に準備段階で、空中でマレットを振り始めるのが面白くて、ずーっとティンパニーばかりに気を取られていた。珍しいことに先端が赤いマレットを使用した箇所が数カ所。かなり乾いた音を発するマレットだった。
人口500万人のフィンランド、その昔仕事で何度も首都ヘルシンキに行ったことがあるが、概ね冬だったので、凍り付いた道を踏みしめ踏みしめ路面を歩いたことや、NOKIAがケータイ部門で断然世界を引っ張ったのも、すでに昔話になりつつあるフィンランド。それでも教育水準が世界一高かったり、核の最終処分場を世界に先駆けて作る等、まさにいろんな面で世界の先端を行く国であることなど、思いめぐらしながら、聴き入ったシンフォニーだった。
#46