160203
いかにも官製の、お堅いイメージのタイトルには、毎回違和感を覚える。主催が文化庁だから、まあ仕方ないが、時代遅れの観は否めない。それはともかくとして。
いやまあ、さすがと言うか文化庁さまが厳選して、海外へと勉強に送り出した歌手たちだから、甲乙つけがたいほどの素晴らしさで、たっぷり聞き惚れた。
チラシには、出演者の留学先が掲出されている。昔はミラノやウィーンがほとんどだったように思うが、近年は、ずいぶんばらけていて、興味ふかい。カターニャ、ドレスデン、ロンドン(二人)、変わったところではカーディフ(ウェールズ)なども。留学先は誰がどのようにして決めているのか、興味津々だ。
初めてお聞きする3名を除くと、過去に何度か聞いている歌手が多い。テノーレ・レッジェーロの曽我雄一さんは、2011年の日伊コンコルソ(結果は3位)でお聞きしている(http://grappatei.blogspot.jp/search?q=日伊コンコルソ)ので、ほぼ5年ぶりだが、やはり当時と比べれば、格段にお上手になっていて、嬉しかった。ご本人は本調子ではなかったと話していたが、この日聴いたハイCisは、やはり凄いの一言。それと、大学時代同期生というバス・バリトンの三戸大久さんとの「愛の妙薬」での掛け合い二重唱は、さすが呼吸もぴったしで、楽しく聴けた。
終演後、出演者全員がロビーに出てきたので、ほぼ全員とおしゃべりし、写真も撮らせてもらった。
ウィーン留学から戻ってから、初めてお会いした坂井田真美子さん⬆︎歌もだが、スタイルも一段と洗練され、魅力全開。