160208 原題は:The Martian (火星人、じゃなくって火星の人)製作・監督:リドリー・スコット
火星に一人取り残されて、NASAによる追悼式まで執り行われた後で、どっこい生きていて、「はやぶさ」もびっくりな奇想天外な方法で、ついに地球に帰還しちゃうというお話。
「ゼロ・グラヴィティー」で、CGによる宇宙疑似体験した後では、取り立てて驚くほどの映像は出てこないものの、主役のワトニー(マット・デイモン)が火星で生き延びるために不屈の意志と創造力で、自らの運命を切り開いていくところが見所。
撮影場所は赤っちゃけた砂漠が広がるヨルダンのワディ・ラムというところで、もちろん彩色もしているんだろうけど、まるで火星っぽい。ここで5週間ぶっ通しでデイモン一人のシーンを完成させたとか。従って、デイモンが他のキャストに再開するのは、完成後のプロモーションの時だったらしい。
そう言えば、デイモンは、2014年の宇宙もの「インターステラー」でも、悪役ながら宇宙服で登場していて、彼のこうした姿は実に板についていて、まるで違和感がない。
⬆︎究極の選択を強いられるリーダー役には「ゼロ・ダーク・サーティー」で男っぽい演技を見せたジェシカ・チャステイン。デイモンとはインターステラーでも共演している。ちなみにこの宇宙服、NASAの協力のもと、限りなく本物そっくりに作られているとか。
まあびっくりはしないが、楽しめる娯楽大作。
ところで、この邦題、原作は「火星の人」なのに、わざわざオデッセイ(オディッセイではない)にしたのは、「2001年 宇宙の旅」(SPACE ODYSSEY)へのオマージュか。
#9 画像はALLCINEMA on lineから