160512原題もMAGICAL GIRLだが、スペインでは、下の宣伝チラシのように、LA NIÑA DE FUEGO (炎の娘)とも言われるらしい。あのスペインの巨匠、ペドロ・アルモドバルも「今世紀(と言ってもまだ16年だが)のスペインの天啓!」と賛辞を惜しまないほどよくできていて、これは予想外。脚本・監督:カルロス・ヴェルムート
白血病で余命短い娘アリシアの願いを叶えたい失業中の父親が取った行動が、思いもよらぬ方向へ展開していく、アッと驚く終幕が用意されている。ほとんど音のない世界、動きも少ないし、終始モノトーン的画面、セリフも極端に少なくシュールな構成で????と思わせながら、後半ギリギリまで引っ張る脚本の冴えに圧倒される。アルモドバルが絶賛するわけだ。
アリシアは日本のアニメが大好き!今日も自分なりにフリを入れて、自分の部屋で一人踊りまくる。今、一番欲しいのは、劇中のヒロインが着ているコスチューム。これを知った父ルイスは、手っ取り早く、宝石店を目指す。しかし、犯行に及ぶ寸前、上から降ってきたものとは。
タバコを吸うために外に出た他人同士の二人、何ということのない世間話。やがてカフェの店内に戻った二人に起こる展開には、息が止まるほどの衝撃を覚える。
幕が開くと、いきなりリズムの良い日本語のアニソンが大音響で轟くから、びっくりだ。詳細は→ http://natalie.mu/eiga/news/177167
#37 画像はIMdb、及びALLCINEMA on lineから