161202 原題も:BORN TO BE BLUE 米 97分 脚本・監督:ロバート・バドロー
⬆︎このセンス溢れるスタイリッシュなポスターはどうだろう。
ウエスト・コースト・ジャズ界を一時牽引したチェット・ベイカーの伝記映画。溢れるばかりの才能を持ちながら、麻薬で道を踏み外しかかるが、その都度恋人ジェーン(カーメン・イジョゴ)の献身的な愛に支えられ、復活を果たすが・・・。
ヘロインが原因でチンピラに痛めつけられる。前歯をへし折られ、頬骨にひびが入るなど、トランペッターとしては、再起不能と思われる。血を流しながら、マウスピースを当てずにいられない場面は、見るのも辛い。彼は、比較的低音域を得意とするトランペッターだったのが幸いしたか。
生活苦から、なんでもやっていた時代。マリアッチまでとは。
まさに絵になるかっこよさ。
吹けなくなった分、歌でカバーしようとしたのか、それがまた絶賛される。
この役作りのため、イーサン・ホークは半年ほどトランペットの特訓を受けたそうだが、実際に自分で吹いている場面も多い。歌もMY FUNNY VALENTAINEなど、何曲か歌っているが、チェット・ベイカー自身の録音の声より若干低いが、味のある歌声だ。
ハリウッドの役者は本当に凄い!役になりきって実際、楽器演奏や歌唱を自分でやってのけるからねぇ。
イーサンは現在46歳、絶好調だ。
#90 画像はIMdb、およびALLCINEMA on lineから