ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

阪田知樹を聴きに行きました。

230318 合唱仲間から、本人の本番と重なったとかで、チケットいただき、横浜みなとみらホールまで出かけました。今日は打って変わって冷雨でした。

テレビでは拝見・拝聴したことがありましたが、生は初めて。童顔は童顔ですが、長身で長髪なので、テレビの中より大人びた印象です。現在29歳、ちなみに反田恭平、28、角野隼斗、27、藤田真央、24と若手ピアニスト、日本も勢いがありますね。

すごいですよ、このラインナップ、いずれもすごい難曲と呼べるものばかり。それをなんか苦もなくさらりって弾いて、ケロッとしていましたね。やはり俊才です。

どれも特筆すべき素晴らしい演奏でしたが、中でも特に印象が強かったのは3曲目の「死の舞踏」で、のっけからベルリオーズの「幻想交響曲」終楽章に登場する重量級の管が鳴らす例のメロディーが出てきて、「あれ?」と思いますが、もともと「怒りの日」の、グレゴリオ聖歌で歌われる旋律を、モーツァルトヴェルディも主題にしているのだそうです。

他にグリッサンドと言われる奏法が何度も登場していたのも大変特徴的でした。いやはや、すばらしい演奏会で、前の方ではスタンディングオベーションが多数見られました。

それと指揮者、田中祐子さんが素敵でした。すごく小柄なのですが、構えも振りも大きく、きびきびとしていて、とにかくカッコウ良すぎ!左手の表現たっぷりの使い方、そしてピアノ奏者を振り返るときの表情が凛々しく、ちょっと鷲づかみされましたね。