240615 THE CAINE MUTINY 1954 米 2h4m 製作:スタンリー・クレイマー、監督:エドワード・ドミトリク、主演:ハンフリー・ボガート、ホセ・ファーラー、ヴァン・ジョンソン、フレッド・マクマレー
戦争ドラマですが、後半は法廷ドラマという形式ですから、結構珍しい作品です。ハンフリー・ボガートが珍しく悪役で登場します。それなりの能力を評価されクイーグ中佐は駆逐艦「ケイン号」の艦長に任ぜられます。
平時、戦時を問わず、かなり細かいことにまでいちいち口を出し、部下にとっては最も嫌がられるタイプです。しかも、いざ戦闘となると、艦長自身が細事にこだわりすぎるため、艦としてのまとまりに著しく欠けることになります。
さらに洋上で大型台風に巻き込まれた際には恐怖心からまっとうな指揮が取れず、ついに副長が指揮権を艦長から奪います。なんとか副長の機転で難を逃れ、無事帰港します。しかし、厳しい軍法会議が待ち構えていました。果たして副長以下が取った行動は正しかったのかどうか・・・
よくできた作品ですが、前半のダラダラ感が惜しまれます。プリンストン大を卒業したばかりの若き士官候補生キースと恋人メイの話は、全体の流れからまったくどうでもいい話でした。