ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「アウトロー」

130205 原題:JACK REACHER 製作・主演はトム・クルーズ。えらく力が入っている。単に主人公の名前だけという原題より、アウトローの邦題の方が日本人にはインパクトがあるだろう。

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冒頭、普通の市民が5人もスナイパーに狙撃されるシーンから入るが、いきなり画面に引き込まれる。下手人ジェームス・バーがすぐとっつかまるが、見に覚えがないとして、戦友の一人であるジャック・リーチャーを呼んで欲しいと警察に告げ、本人は護送中の車内で他の囚人から襲撃されて、重傷を負ってしまう。

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⬆右のロザムンド・パイクさん、余り演技がお上手でない。奥の刑事に扮しているのは原作者リー・チャイルドとか。

事件を知って自ら出頭したジャック・リーチャーは、真相を知ると即座にバーの仕業でないと直感する。バーの弁護人と協力して、バーに罠を仕掛けた真犯人、犯罪組織を追うが、超人的な活躍を見せる。そこが本作品の見せ場となる。

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スタントは一切なし。すべて自分で危険なシーンも演じているところがトムらしい。

CG作品の多い中で、これはまたふた昔ほども遡ったかと錯覚するほど、手作り感、たっぷりで、そのアナクロ感が却って心地よい。それと、悪の一味との決戦の場所が、郊外の採石場風なのも、日活の無国籍映画を思わせるのがおかしい。それにしても、50歳を越えたとは到底思えぬトムの肉体とアクション・シーンでの動きが素晴らしい。トムのファンは必見だろう。そうでない人は・・・?

 

#7 画像はIMdbとALLCINEMA on lineから