120906 強は近郊のメダンとサンジェルマン・アン・レー、そしてシャトゥー。夕方はセーヌ川クルーズと忙しい。
セーヌ川周辺は画家だけでなく、作家も多く活躍した地として知られる。それを示す看板がメダンにかかっていた。メダンはパリから北西へ40kmの地点にある。セーヌが蛇行する一角にある閑静なところだ。そこにゾラとメーテルリンクの家があると知り、初めて訪ねた。
残念ながら、ゾラの家は現在修復工事中。この情報、一切載せていないようで、案内してくれたM君も憤懣やるかたなき様子。ウサギ小屋から始め、24回もの増改築を繰り返し、現在の広大な邸宅になったようだ。
一方「青い鳥」でお馴染み、メーテルリンクの方もご覧のような豪壮なシャトー。ただし、事前予約でないと内部は見せてくれない。外観だけ楽しんで帰ることに。
昼食を取る予定の次の目的地、シャトゥーへ行く前に、まだ時間が早いということで、アンリ4世、ルイ14世馴染みの地、サンジェルマン・アン・レーへ向かった。
ベルサイユほどでないにしても、正門から入ると館が遠くてよく見ないほど。よく手入れされた庭も見どころの一つ。
シャトーは現在ミュージアムとしても使われている。
シャトゥーもパリ郊外でセーヌに面した土地。ここが有名になったのはルノワールのこの絵(ワシントンのフィリップコレクション蔵で、5,6年前に日本に来たことがある)
作品に登場するレストランは現在も営業中なので、昼食することに。ここに描かれているのは、後にルノワール夫人になるアリーヌ・シャルゴや、この店の先々代の経営者も。
アプローチはぱっとしないし、手前の前衛モニュメントも冴えない。木立側の2階がレストランになっていて、セーヌを見下ろせる。
前菜はエクルビス(ザリガニ)入りサラダ
Rascassというカサゴの一種。
ほおずきがのったグラス・ヴァニーユ
一旦パリに戻ってから、今度はメトロでバスティーユへ。そこからサンマルタン運河へ。6時前でも暑いこと!既に10人ぐらい先着客が並んでいる。
18時定刻に出航。セーヌはすぐそこ。ただし、運河とは水位が異なるため、一旦閘門を閉じてから水位を下げてから反対側の閘門を開き、セーヌへと。
オルセー美術館、元々はオルレアンとパリを結ぶ鉄道駅。後に一旦ホテルになってから、しばらく放っておかれ、やっと美術館として新しい命をさずかった。
これが折り返し点のグルネル橋。自由の女神が夕陽に照り輝いている。
今日は飛行機雲が多い。
シテ島の岸で夕涼みするパリジャン。
出発時と逆の操作をしてサンマルタン運河の終着地へ。
ホテル近くの路上で、高齢のアメリカ人ジャズメンが奏でる軽快なメロディーに歩行者が多数足を止めていた。