130213
ブロガーズ・ナイトに応募していたところ、ラッキーなことに当選。冒頭、30分ほど学芸員の阿佐美 淑子さん⬇から映像を見ながらのレクチャーがあり、クラークコレクション及び今回展示作品概要の説明をいただいた。時間の関係で、「弐代目・青い日記帳」のTAKさんの話が聞けなかったのが残念至極。
この美術館はマサチューセッツ州の西の端にあり、ボストンからも車で優に小一時間かかるというアクセスの悪さから、現地在住者を別にすれば、日本人で現地まで行った人は滅多にいないようだ。それだけでも今回の展覧会は価値があると思うのだが、「奇跡の・・・」と、随分大仰な!と思ったら、これが大間違い。正に珠玉の作品ばかりがズラリだから、驚かされる。しかも、図録などでも滅多にお目にかかることのない作品がごっそりだから、この展覧会は美術愛好家には絶対はずせないでしょう。
全部で73点が今回の展示作品だが、内訳は⬆にある通り。今回、残念ながら、日本まで来ていない作品も映像で紹介されたが、いずれも垂涎のものばかり。行ってみたいが、余りに遠し、だ。
一般客の帰った後に、我々だけに与えられた贅沢な空間をこころゆくまで堪能させてもらった。撮影も一点撮りでなければ、自由に撮影でき、正に至福のひと時。
よく描かれるエトルタの海岸だが、解説でこのモネの作品が描かれたのは朝か夕かという話があった。google earthで確認するとこの光の当たり具合からすれば、真南からの太陽で、真昼ではないかと想像されるが、それにしては全体にややピンクな光ではある。
まさに名画を独り占め状態。
白人の少女にアラブ風の衣装をつけさせた珍しい作品。色のバランスが素晴らしい!
「フルネーズ親父」。シャトゥーにあるレストランの経営者。まだ往時のまま営業しているので昨夏、行ってお昼を食べて来た。ワシントンのフィリップス・コレクション所蔵の作品がこれ⬇
ルノワールが仲間を誘って足しげく利用してくれるので、そのお礼に自分の肖像画を2枚発注したとある。
後に奥さんになるアリーヌ・シャリゴの若き日。しばしばルノワールのモデルを務めた、いかにも彼好みの丸ぽちゃ、ふっくらタイプ。
ある女性の肖像画だが、似ていないからと受け取りを拒否されたので、顔だけ別の人にすげ替えて自分で所蔵していたという作品。右上のワインカラー部分に男性の横顔がうっすらと見えるらしいが、分からなかった。
エドガー・ドガ「男の肖像」1877