ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「シャドー・ダンサー」

130329 アイルランド・イギリス映画 原題もSHADOW DANCER 101分とやや短い。まだ幼い息子と離れて25年間獄中で過ごすか、家族を含む仲間を裏切るか。究極の選択を迫られたコレット(アンドレア・ライズボロ)が取った選択とは!

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 IRA(アイルランド共和国軍)によるテロ活動華やかなりし1993年の時代設定。組織に組する一家に育ったコレットは、ロンドン地下鉄爆破未遂事件の主犯としてロンドン市警に囚われの身。その彼女に、MI5敏腕捜査官マック(クライブ・オーウェン)から上記の司法取引が提案される。

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 ⬆ケータイ普及前だから、MI5への連絡にはいちいち仲間の姿に怯えながら、公衆電話を使わざるを得ないコレット(ライズボロ)。

 

仲間の情報を「売る」わけだから、一つ間違えば命の保証はない。そんな中、マックはコレット以外にもスパイがいることを嗅ぎ付け、上司のケイト(ジリアン・アンダーソン)に問い糺すも、徒労に。ならばと、古い資料から懸命に「もう一人の」スパイの存在を嗅ぎ回るのだが・・・事態は急展開、予想だにしない結末が。

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 ⬆必死に説得するMI5捜査官マック。やがてスパイに接するのとは別の感情が・・・。

 

手に汗握る緊迫の101分。IRAの知識がある程度あった方がストーリーを追いやすいのは当然。撮影はベルファストでなく、ダブリン郊外で行われたらしいが、当時の雰囲気が大変よく出たシーンの連続。幸薄き主人公役、ライズボロの抑制の効いた演技が光る。

#25  画像はIMdbとALLCINEMA on lineから