最終目的地のエルサレムへ。8日間のツアーとは言え、現地泊はたったの5泊だから、あれよあれよという間に、終盤。ペトラに次ぐ見せ場は、何と言ってもエルサレムだ。
高速道路を出て、視界が開けるとそこがエルサレム!金色に輝く岩のドームがひときわ鮮やかだ。
ひとまずホテルへ。旧ルネッサンスホテル、今はラマダに名を変えている、4星級。だが、前日泊まった死海のHoliday Innに比べれば、多少見劣りがする。650室の大ホテルだけに食堂もだだっ広く、雰囲気は感じられない。ここへ2泊する。
自室からの景色。旧市街から少し離れたところに建つので、特徴的なものは何もなし。
翌日は終日市内観光。まずは旧市街へ向かう。糞門から入る予定が、長蛇の列を見て、ガイドは急遽シオン門から入ることに変更。⬆見るからに古そうな、すり減った路面を見るだけで、感動してしまう。まずはイエスが最後に歩いた道、VIA DOLOROSAを通って、ゴルゴダの丘(聖墳墓教会)へ。
ヘブライ語、アラビア語、英語表示の順に書かれた標識。
「悲しみの道」は死刑判決を受けたピラトの官邸(現エル・オマリア・スクール)から丘まで、約1kmの道のりを14に分けてある。出発点は第1ステーション(留)。⬆は第6留、ヴェロニカ教会前。ヴェロニカがイエスの顔を拭った地点。説明するガイドは榊原氏。
第7留は2度目にイエスが躓いたとされる地点。
第5留、クレネ人シモンがイエスの代わりに十字架を背負った地点。前の人の頭でよく見えないが、敬虔な信徒たちが十字架を背負って、歩いている。毎週金曜日はフランシスコ修道会が十字架を背負い、賛美歌を歌いながら行進する日で、信徒もその後に従って聖墳墓教会まで行進する。
第10〜14留は聖墳墓教会内にある。⬆は亡くなった場所、第12留。
次は一転、ムハンマドが天使を従えて昇天したとされる岩のドームへ向かう。神殿の丘へ上がると、向こうにアル・アクサー寺院。715年建立だが、戦乱などで何度も壊された歴史を持つ。ここへ入るまで、結構な行列で30分ぐらいは覚悟する必要がある。この辺りは丁度「嘆きの壁」の上にあたる部分。
この中は回教徒ムスリム以外は入場不可。内部の露出した岩の上にはムハンマドの足跡や、大天使ガブリエルの手の跡が残っているとのこと。それにしても、メッカで生まれ、メジナで没したのに、わざわざこんなところまで来て昇天したのか。後の紛争の種を残したようなものだ。
神殿の丘に点在する様々なスタイルのドーム。1964年に丸屋根部分は金メッキのアルミ板になった。(それまでは純金製だったとか)
神殿の丘に登る途中、嘆きの壁が見下ろせる。ここは男子セクション。
手前は女子セクション。かなり男子に比べて狭い空間。仕切り壁から成人式を見るために椅子に上がって覗いている女性多数。男子セクションをにぎやかに練り歩く成人式集団に向かって盛んに飴を投げている。
⬇嘆きの壁の前での成人式パフォーマンス(動画)
(続く)