130516 原題もANGEL'S SHARE 英仏伊合作 101分 [監]ケン・ローチ [出]ポール・ブラニガン、シヴォーン・ライリー スコットランドはグラスゴーを舞台にした心温まる社会派ヒューマン・ドラマ。
⬆社会奉仕仲間の悪ガキの面々。彼らのたくらみとは・・・キルトはスコットランド男子の正装だが、下に何も付けないのが流儀らしい。
グラスゴーの劣悪な環境に育ったロビー(ブラニガン)、地元のチンピラとの抗争の挙げ句、裁判所から社会奉仕300時間の裁定。一方、可愛い彼女(ライリー)との間に長男が生まれ、なんとか人生をやり直そうと悪戦苦闘の日々。指導員のハリーもなにくれとなく心配してくれる。
⬆右は主人公ロビーの恋人役のシヴォーン・ライリー。映画の中では、こんなに可愛くなかったけどなぁ。
ハリーが連れて行ってくれたエジンバラのウィスキー試飲会で、テイスティングに特異な才能を見せるロビーだったが、社会奉仕仲間と企てた仰天の超高級ウィスキー、吸い取り作戦とは・・・。
因に、タイトルにもなっている”天使の分け前”とは、樽詰めにされていても、ウィスキーが2%蒸発してしまうが、これを地元ではそう呼び習わしている。実にシャレたネーミングだ。
エンディングが実におしゃれで、ほのぼのとした気分で館外へ。ところで、上映館の銀座テアトルシネマは、まことに残念ながら閉館が決まっていて、これが最後の上映作品。今月31日をもって、<FIN>とは、寂しい限り。最近は銀座シネパトスが閉館したばかり。これで同じ銀座地区で2館もなくなるとは、映画ファンには悲しい季節だ。
#35 画像はIMdb及びALLCINEMA on line