130725 昔の職場仲間との昼食会会場が丸の内ブリックスクェア近くだったので、まずは三菱一号館美術館で開催中の浮世絵展へ。第1期は既に見ているのだが、この第2期は葛飾北斎、歌川広重が登場するので、楽しみにしていた。
期待通り、二人の作品は圧倒的だ。とりわけ北斎の細かい技には改めて驚嘆あるのみ。ミリ単位で板を掘るのは、ほとんど神業だ。それに人体といい馬の姿といい、精緻を極めている。それ以上にやはり意表をつく構図の妙だろう。ジャポニズムの印象派画家が憧れるのも無理はない。
これに引き替え、広重の方だが、技巧的にはまったく甲乙付けがたいと思うし、彼なりの風景描写の構図も素晴らしいのだが、北斎には及ばないような気がする。しかし、彼らを比較するのはナンセンスだろう。それぞれの素晴らしさを素直に堪能したい。
蛇足:昨年秋に購入した1年間有効のパスだが、クラークコレクションも、この浮世絵展もブロガー対象の招待もあるので、余程まめに来館するか、毎回家族や友人を同伴しない限り、5000円の元は取れないことが分かった。