131019
創立から30年も経っているとは知らなかった。確か愚亭が初めてここの存在を知ったのは1995年の「魔笛」(@パナソニック・東京グローブ座)を見に行った時。そこからでも20年近い。
お馴染みのベテラン歌手たちが勢揃い。特に楽しめたのは8番目の演目。ハエ男の松井康司氏の演唱が散々笑いを誘っていた。この方、表情といい、体つきといい、これ以上ピッタリこの役になりきれる歌手は滅多に。
バリトンの黒田 博さんはさすがだ。1995年東京グローブ座で初めて拝見して以来、ほとんど変わらないノブリンこと高橋薫子さんとの「パ・パ・パ」は二人の息がぴたりと合い、絶妙の至芸で思わずため息。
第2部、DVDで過去の映像を楽しむ前に、聴衆全員に赤ワインかウーロン茶が振る舞われ、全員で30周年を祝して乾杯。
さて、その映像だが、勿論時間の関係で主要なところの抜粋。文句をつける訳ではないし、高橋英郎氏監修ゆえ無理もないのだが、奥様である照美さんの映像ばかりで、もう少し他の歌手たちの映像も見せて欲しいと思った。ついでに、登場する歌手たちの名前もどこかに入れてくれたらなお嬉しかったのだが。
それにしても、これらすべての公演を高橋氏の翻訳で、日本語で歌ってきたということは、まさに世界でも例のない偉業と言えるだろう。すばらしい!!
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