150213 原題:ELSA & FRED 米 97分 脚本・監督:マイケル・ラドフォード(「いル・ポスティーノ」(94) スペイン・アルゼンチン合作映画(2005「ELSA Y FRED」のリメーク 方や86歳、こなた81歳、大ベテラン、オスカー俳優によるロマンティック・コメディー
舞台はニューオーリンズ。連れ添った愛妻を亡くし、すっかりやる気をなくしたフレッド(C.プラマー)、ますます偏屈になる一方。娘の提案で、住み慣れた戸建からこじんまりしたアパートへ移転。娘と連れ合いが孫を連れて訪ねてくるが、最近ではうざったいとしか思えなくなる。まして、婿さんから怪しげな新規事業に投資してくれなどと言われると心は閉ざす一方で、自室に閉じこもる日々。
そんな折、お隣に住むエルザ(S.マクレーン)と名乗る陽気なばあさんが何かとこちらのことに首を突っ込んでくる。適当にあしらっていたが、ある日、水漏れ事故でエルザの世話になったことから、関係が一転、親密に。ところが、このエルザの虚言癖に気付いたフレッド、再び険悪な間柄に。
それでも、自分とは正反対な生き方に徐々に関心を抱いたフレッドに、エルザも好意以上の気持ちを抱くように。そして、彼女が若い頃から憧れていたフェッリーニの「甘い生活」の有名なシーンの舞台、トレビの泉に行ってみたいという願望を知ったフレッドは、彼女にローマへの旅行をプレゼントするのだった。
「甘い生活」の余りにも有名なシーン⬆︎にだぶらせて、あえてモノクロにしたフレッドとエルザを重ねて見せるシーンがなんとも言えない。フェッリーニに対するオマージュなのか何なのか、好みの分かれるところだろう。
#008 画像はIMdb及びALLCINEMA on lineから