150322
アーチーズ国立公園へ。何億年もかけてのことだろうが、かくも複雑な奇岩を作り上げてしまう大自然のエネルギーには脱帽しかない。
中でもよく知られているデリケート・アーチ(ちょっとほっそりしているから、こう呼ばれているのかどうか、ガイド氏もネーミングについては詳しくない)へは、パーキングから往復2時間半のウォーキング。ガイド氏はしっかりストック2本を用意していた。東洋人は長袖を着込んでいるが、欧米人はタンクトップや短パンと、ほぼ真夏のスタイル。基礎体温が1度は違うからねぇ。
デリケートアーチ付近。風雨で、表面がつるつる。左下ははるか下まで落ち込んでいて、万一足を滑らしたら、生きて帰れるかどうか。この辺を歩くのは緊張で冷や汗もの。
ダブル・アーチ。近づくと巨大さに圧倒される。
エイリアンの頭のような巨石。いつか落ちることもあるのかな。
なぜここら辺の岩だけ、こうして穴があいてアーチ状になるのか、ガイド氏が詳しく地質学的に説明してくれたのだが、ややこしくて覚えていない。
さぁ、次はいよいよ圧巻のモニュメントバレーだ!
ひたすらバスを走らせ、それまで何もなかった平原の彼方にモニュメントバレーを遠望できた時は、やはり感動的。
途中で見つけたメキシカン・ハット・ロック。確かにメキシコのスンブレロのように見える。
映画で見慣れた光景がすぐそこに。
映画「フォレスト・ガンプ」で主人公がマラソンを突然やめてしまったシーンが撮影されたポイント。
「フォレスト・ガンプ」と言われても、なんだか分からない団員ばかりで、まったく興味なし。こうして記念撮影したのも、私ひとり。他の連中はこんな立て札、見向きもしない。
これもショーバイ!
ここはジョン・フォードが実際に撮影でしばし過ごしたポイント。その名も「ジョン・フォード・ポイント」と言う。
この辺一帯はナボホ族の特別居住区。彼らが昔住んでいたホーガンと呼ばれる小屋。
小屋の中で伝統の技術を実演して見せてくれるナバホのおばあちゃん。イヌイットのイグルーやモンゴルのゲル同様、内部は冬暖かく、夏涼しいと言う。
宿泊したGOULDING'S LODGEの部屋からも楽しめる素晴らしい眺め。
ナバホ居住区ではアルコールは御法度というので、途中、スーパーで仕入れてきて、この景色を見ながらの一杯も格別だった。
夕食前にそばにあるモニュメントバレー博物館へ。この周辺で撮影された作品のポスターや、関連の品々がところ狭しと並べてある。入場無料というのに、他の連中は、こぞって土産物屋へ。なんともったいない!
日本語のポスターも見える。「駅馬車」を筆頭に、「捜索者」、「荒野の決闘」、「アパッチ砦」「テルマ&ルイーズ」、「バック・トゥ・ザ・フューチャーIII」、など、馴染みの作品の多くがここで撮られたのだ。その辺は、モニュメント・バレーの映画撮影地に詳しい。
ナバホ料理が夕食に出てきたが、半分も食べられなかった。下の分厚い土台は揚げパン。
(続く)