170504 恒例のイタリア映画祭が開催されている。例年、数本は見るのだが、今年はこれ1本。原題は、LE CONFESSIONI 100分 監督:ロベルト・アンドー
ドイツ北部、北海に面する保養地ロストクにあるデラックスホテルを会場にして先進8カ国蔵相会議が開かれている。
そこでゲストの一人、IMF理事長が自室で死体となって発見される。自殺か他殺か。同じく理事長が招いていたゲストのイタリア人神父が、理事長に最後に会った人物として、警察にマークされるが、決定的証拠が得られないまま、会議は閉会に至る。
理事長は前夜、神父を自室に呼んで告解を申し入れるが・・・。神父は何をそこで知ることになったのか。
蔵相以外にも経済界の大物や、作家など多彩な顔ぶれが各国から参加していて、密室殺人事件の様相を帯びながら、展開していく。北ドイツの陰鬱な空の下、あちこちに伏線を張り、特異なカメラワークやシュールな音楽も効果を生んで、最後まで飽きさせない。
主役の神父に扮するトニー・セリヴィッロの上手さが断然光るが、フランス映画界の大物の一人、ダニエル・オートゥーユ⬇︎がIMF理事長に扮し、いい味を出している。この理事長は、スキャンダルで失脚したドミニク・ストロス=カーンがモデルと言われている。
日本の蔵相に扮するTogo Igawaが何者か調べてら、日本名、伊川東吾(本名:馬場義之)、1940年生まれで、なんと中高は愚亭と同じところを出ていて、4年後輩にあたる。現在はイギリス在住で、ヨーロッパで活躍中と判明。
#23 画像はIMDbから