180704 2009年にテレビドラマとして放映されたらしいが、見ていない。
運送会社の大型トラックが配送中、突如左側前輪が脱輪、宙を飛んだ巨大なタイヤが、たまたま息子と近くを歩いていて主婦を直撃し、主婦は即死。その事故の責任を負うのは運送会社なのか、以前にもリコール隠し事件を起こした製造元の自動車会社なのか!
巨大な財閥組織を相手に、敢然と立ち向かう若き運送会社社長の孤独な戦いと、巨大組織に潜む闇をドキュメントタッチで描く秀作。
脚本もしっかりしていて、見応えはたっぷり!ただ、池井戸 潤の原作ゆえ、「下町ロケット」、「半沢直樹」、「陸王」がまぜこぜになったような、どこかで見たような場面ばかりで、彼の作品はもういいかなという印象で見終えた。
即ち、巨大企業vs.町工場、家族の支え、事故原因究明中に起こるトラブル、従業員同士の対立、どこまでも社長についていこうとする従業員グループ、トップ企業に内側に潜む組織防衛と自己保身、etc.
モデルになった自動車メーカーは、誰の目にも歴然で、どこまでがトゥルーストーリーだったのか、その辺の興味はつきない。
みんな芸達者だが、中でも岸部一徳と笹野高史は抜きん出た巧さだ。主演の長瀬智也も結構な力演だった。
#54 画像はALLCINEMA on lineから