190402 原題も同じ。米 125分 脚本・監督:J.C.チャンダー
元特殊部隊で共に戦った男たちが南米の奥地を根城とする麻薬王を襲う話。よくあるストーリーだが、結構スリリングな見せ場をたっぷり作っていて、最後までハラハラドキドキ。ツッコミどころないわけではないが、それは大したことではない。
リーダー格の仲間トム(ベン・アフレック)を終盤で失うことになり、作戦は成功とは言い難い。苦労して確保した大金も、途中、想定外の出来事がつぎつぎに発生し、わずかなキャッシュしか持ち帰れず、それもすべてトムの遺族に遺す選択をして、それぞれ散って行くラストがいい。
才能溢れるベン・アフレック、ひさしぶりに銀幕に復帰。嘗てははでなロマンスで世間を賑わした男もその後、アル中や賭博で身を持ち崩していた時期を経て、やっと戻って来た。以前とは別人のようにでっぷりしているが、まだ46歳!また映画界で大活躍してほしいと願わざるを得ない。
なお、タイトルのトリプル・フロンティアとは本作の舞台となったコロンビア・ブラジル・ペルーの三ヶ国の交わる国境地点のことらしいが、そこはスリー・フロンティアと呼ばれており、トリプル・フロンティアの方は、ブラジル・パラグアイ・アルゼンチンの国境地帯を指す。
#21 画像はIMDbから