220502
主義というほどではないのですが、普段、まずアニメは見ないんですけどねえ。
きっかけは最近読んだ新聞コラムに書かれていた「私たちは、みな『平家』。負けた後をどう生きるか」という趣旨のことです。
「祇園精舎の鐘の声・・・盛者必衰の理をあらわす・・・」、平家にあらざれば人にあらず、奢る平家は久しからず・・・etc.、今更ですが、壇ノ浦に追い詰められて滅びるまで。最後は生き延びた、いや生き延ばされた徳子が建礼門院として寂光院で、滅亡した一門の魂を供養するまでを全10話で描きます。
なんと言っても、色彩がすばらしい!顔の表情などもごく簡略化された線だけで見事に感情を表せていて、うなりますねぇ。声優たちがまたみごとで、とくに舞台回しというか語り部となる琵琶と名乗る女の子のしゃべりが特徴的で、耳に残ります。1話が20分強で見られるというのもいいです。
監督:山田尚子、脚本:吉田玲子、制作:サイエンスSARU、アニメーション・プロデューサー:崎田康平