241213 LEONIE 日米 2010 1h42m 製作・脚本・監督:松井久子
彫刻家イサム・ノグチの母親を主人公にした作品。製作・脚本・監督は日本人女性!まったく知らない存在だった。
彼の作品は以前、NHKの日曜美術館でも紹介されていたので、多少走っているつもりだったが、その人となりはかなり複雑だってようで、時代的なこともあり、アメリカ人の母親や異母妹のアイリスも含め、かなり波瀾万丈の生活だったようです。
そもそも出会ってしまった野口米次郎(中村獅童)が、かなりいい加減な男だったようで、まず苦労の根源はそこかな、とも思いますが、しかしその出会いがなければイサム・ノグチは存在しなかったことになるわけで、ことほどさように運命か過酷だと思わされます。
津田梅子(原田美枝子)やラフカディオ・ハーン夫人セツ(竹下景子)などが登場するのは意外でした。主人公であるレオニーを演じるのはイギリスはロンドン出身のエミリー・モーティマー。魅力あふれる女優です。英語と米語がミックスされているのは、監督の松井久子さんもあまり気にならなかったんですかね。
第2時大戦の最中、日米のハーフとして生まれたイサム、相当厳しい環境だったはず。でも結果として、世間に認められる彫刻家として日米に作品群を残せたのはなによりでした。