ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ラ・マンチャの男」帝劇

120823

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すばらしいミュージカルだ。実は初めて見た。映画(1972年、ピーター・オトゥールソフィア・ローレン)も、何故か見ていないのだ。今日の席は9列目、中央寄りで観やすかった。

舞台は1965年、ブロードウェイが初演、そして早くも1970年には染五郎(当時28歳)が現地で英語を駆使して演じたというから、凄い!

あれから42年、1200回も演じていることになる。長寿舞台は「女の一生」とか「屋根の上のバイオリン弾き」などもあるから、特に驚かないけど、70になっても松本幸四郎の見事な演唱には脱帽である。因に、演出も担当している。

アルドンサ役の次女松 たか子さんがまた素晴らしい!もともと好きな女優だけど、今日の舞台は特にしびれた。ほぼ主役なみに出ずっぱりで、しかも歌も多くアクロバティックな激しい動きを伴うので、体力を使う。

ドン・キホーテから名付けられたという長女の松本紀保さんの役はぐーっとおとなしいので、少しばかり物足りないことだろう。他の脇役陣もよく訓練されていて、舞台を大いに盛り上げていた。上條恒彦の演技・歌唱が特に印象に残った。

官憲、兵士たちが正面奥の上階から客席方向へ階段を降りて来るという趣向も斬新でよい。

終演後、前方から見覚えのある顔が二つ。香川照彦小泉進一郎。別に一緒に来ていたわけではないが。国会議員、真っ昼間から観劇かいな。

プロモーション動画➡ http://youtu.be/ofPJi2kPJmc