ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

飯田みち代独演コンサート@日暮里サニーホール・コンサートサロン

131010 この方を聴くのは今日が初めて。彼女の出身大学の先輩筋で、嘗ての職場の上司だった人物が、会うたびに後輩自慢をするので、一度聴きに行こうと思っていたのだ。

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まずはご覧のように、なかなかの美貌の持ち主、しかもグラマラス。しかし、彼女の略歴を読むと、幼少より苦労されたようだ。➡ 飯田みち代プロフィール

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今日の演目は、来年3月琵琶湖ホールでのコルンゴルトの「死の都」にマリー/マリエッタ役(砂川涼子とダブルキャスト)で出演されるので、この作曲家の歌曲にしぼったとのこと。更にアンコールでは、この歌劇から「私に残されたしあわせは」(マリエッタの唄)で締めくくった。(この曲、つい先日、同じサロンで砂川涼子版を聴いたばかりだ)

ご本人の選曲意図も意欲もよく分かるが、余り一般的でない作曲家の歌曲ばかりでは、いささか単調になりがち。余程のみち代ファンでないと、少しばかり退屈しないかな。

冒頭、「道化師の歌」ということで、白と黒の市松模様柄の、まさしく道化師の格好で登場し、場内を湧かせた。白いピエロ帽に、黒い大きな涙もつけての登場。透明感のある、とても素直な発声が心地よい。コルンゴルトのメロディーは、シンプル且つ軽快で彼女の声質に合っているように感じた。

エーリッヒ・ヴォルフガンク・コルンゴルト(1897-1957)はチェコ生まれのユダヤ系で、オーストリアとアメリカで活躍したようだ。それで、今日の歌曲も歌詞が英語だったり独語だったりということか。

さて、「死の都」、1996年にコンサートオペラ形式では井上道義指揮京都市交響楽団で初演されたらしいけど、来年3月の琵琶湖公演が本格オペラ上演としては本邦初演とか。是非大成功裏に終わって欲しい。

 

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