ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ブラックハット」

150513 原題もBLACKHAT (もともとは西部劇で黒いハットをかぶるのは悪役と決まっていたかららしい。転じて、ここではハッカーを指す)米 133分 [原案・脚本・監督]マイケル・マン

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ストーリーは上(公式サイトから一部抜粋させていただいた)の通りだが、見どころは現在置かれている微妙な関係をそのまま反映するかのような米・中当局の駆け引きである。半目し合いながらも、共通の”敵”に対しては部分的にでも協力はする。

従って、メイン・キャストも米中からそれぞれ人気俳優を配している。香港側の中心人物の妹に扮するタン・ウェイ⬇︎、どこかで見た記憶があると、後で調べたら、7年も前に見た米中合作映画「ラスト、コーション」で、トニー・レオンと濃厚な濡れ場を演じた女優だった。まだ36歳だが、さすがに容色の衰えは隠せない。

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冒頭、香港にある原発のコンピューターにハッカーが侵入、超ミクロな回路をバグである光の粒が猛スピードで移動していく様をCGで映像化しているが、これがよく出来ている。そして制御不能に陥り爆発。続いて、シカゴの商品相場のCPUも犯人側に破壊され、それらは単なる犯人側の陽動作戦かと思わせる。この辺りの進行ぶりが、もたついて、もう少しすっきりできなかったのか、かなりダレて、眠くなる場面も。

後半、いよいよ犯人側も姿を現し、対決へと向かう辺りから、にわかにテンポよく、息詰まる展開。舞台はマレーシア、そしてインドネシアへと。首都ジャカルタでの祭礼の中での一騎打ちは見応え、タップリ。

まあまあ面白く見られた。

#30 画像はブラックハット公式サイト、及びALLCINEMA on lineから