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そう原題はTAKEN 3と言う。「拉致 その3」というところか。その1、つまり「96時間 」は2008年、そして、その2、「96時間 リベンジ」が2012年公開で、これが三部作の完結編。96時間の意味は、拉致・誘拐事件が起きたら、96時間以内が勝負。それを過ぎると解決は難しいとするところから。
いすれもリアム・ニーソンが主役のブライアン・ミルズを演じるが、あれから6年、実年齢も今年63歳だから、アクションシーンもそろそろ限界で、ちょっと見ているのが辛いシーンも。
脚本・製作も3作ともリュック・ベッソン。全編を通じてのスピード感は、ベッソンならではかな。というわけで、キャストは主として英米人だが、映画の国籍はフランス。飽きさせない108分で、十分楽しめる。筋書きの展開もストレートで、頭に入りやすいのが何よりよい。
準主役、主役を追う側のフォレスト・ウィテカー、うまいが52歳にしては、老けすぎの印象。でも、それが主役の引き立て役になっていて、却って良いのだろう。相変わらず、猛牛というより鈍牛の印象が濃い。
事件はめでたく解決するも、よりを戻す予定だった元妻(3作ともファムケ・ヤンセン、オランダ人)が死んでしまうのが、ちと痛ましい。
最後、真の犯人、実は娘の義父(例によって、途中までそうでないと思わせておいて)に愛娘キム(3作ともマギー・グレイス)が連れ去られる寸前、離陸しかかる小型飛行機に横合いから、ミルズ運転のポルシェが間一髪、決死の体当たりで、機体の前輪が吹っ飛び、機体が滑走路にへたばるのだが、その後のシーンで、ぶつかった側のポルシェの鼻面が何事もないのは?オイオイ、最後がこれかよ、ってね。所詮映画だ、あまり突っ込まないように!
#003 画像はIMdb及びALLCINEMA on lineから